日本酒検定をご存知ですか?
日本酒を美味しく飲むにはある程度知識があると自分の好みのお酒を探しやすくなります。
お酒が好きな人はおのずとお酒の知識も深まっていくものです。
「好きこそものの上手なれ」ですね。
そこで、腕試しに日本酒の資格試験を目指してみるのはいかがでしょう。
知識だけの試験、味の試験で資格を取ることもできます。
日本酒の魅力を人に伝える力も身につきますよ。
目次
知識だけなので初心者からでも受けられる「日本酒検定」
日本酒と言っても原料や作り方によってたくさんの種類がありますよね。
ここで知識を問われるのは「清酒」であって、日本でつくられるすべてのお酒にまつわる知識問題ではありません。
出題される分野は大きく5つに分かれます。
出題される5つの分野
①歴史、文化
②造り方
③モラル・マナー
④楽しみ方
⑤雑学
5つの分野で問われる詳細な内容
①飲酒文化の歴史、地域ごとの飲酒文化の歴史
②原料に使う米の種類や磨き方、使われる水、麹菌の種類や製造方法の違い
③お酒の飲み方についてのモラルやマナー、未成年が飲酒をすることの危険性、飲酒運転の撲滅
④お酒を目で楽しむ酒器、料理を美味しくする相性、飲む温度、ラベルの読み方
⑤銘柄、醸造元の知識、生産量、消費量、海外での日本酒事情といった時事問題など
資格の勉強は「日本酒の基」というテキストで
ワインにはソムリエという資格を持った専門家がいるように日本にも「唎酒師」という資格を持った専門家がいます。
この「唎酒師」の資格試験と認定を行っているNPO法人FBO提携加盟団体日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が日本酒の魅力を消費者の方に知識として広め、日本酒をもっと楽しんでもらうための目的で「日本酒検定」を実施しているのです。
そのため、NPO法人FBO提携加盟団体日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)では、試験用のテキスト「日本酒の基」を販売しています。
Amazonでも購入ができるので、手に入りやすいですよ。
「唎酒師」の資格試験のテキストとしても使われているので、今後、日本酒の資格で上を目指したい方には日本酒検定で知識を深めてから「唎酒師」に挑戦するという方法もおすすめです。
日本酒検定で取得できる資格レベル
日本酒検定では3級から資格試験を受験して、2級、準1級、1級へとレベルを上げていくことができます。
3級では「日本酒の基礎知識、周辺知識のみならず、特徴、魅力を理解し第三者に伝えられる者」
2級では「日本酒の特徴、魅力を理解したうえで、新たな楽しみ方を考案できる者」
1級・準1級では「日本酒のあらゆることに精通し、後世へ適切に継承発展を行える者」
と、いったレベルを取得できます。
通常は3級から順に試験を受け、資格を取得する方法ですが、すでに日本酒学講師や酒匠認定者は準1級から資格試験の受験ができます。
唎酒師であれば2級から資格試験の受験ができます。
専門家も知識の習得のために資格試験を目指して受験する、質の高い資格とうかがえますね。
受験資格はまずは20歳になった方から
誰でも受験ができるというわけではありません。
残念ながら日本の法律では飲酒ができるのは20歳になってからです。
そのため、日本酒検定も受験資格は20歳からとなっています。
受験時に身分証明書の提示が義務付けられているので、誤魔化して受験することはできません。
取得できる資格レベルでも触れましたが、まずは3級を取得してから次へレベルアップしていく受験資格が得られます。
もし、十分な知識を持っていたとしてもまずは3級からの挑戦となります。
日本酒検定の受験料と合格基準、受験での制限時間
制限時間は受験するレベルの級に問わず50分間となっています。
受験料と合格率は受験するレベルの級によって変わります。
3級であれば、受験料は税込で3,650円、合格基準は全問題の正解率が70%以上必要です。
2級であれば、受験料は税込で4,200円、合格基準は全問題の正解率が75%以上必要です。
準1級であれば、受験料は税込で4,700円、合格基準は全問題の正解率が80%以上必要です。
1級であれば、受験料は税込で5,250円円、合格基準は全問題の正解率が85%以上必要です。
合否結果と、取得後の役立て方
日本酒検定試験受験後の40日後に合否連絡があり、認定証が発行されます。
資格取得後はご自身の飲む日本酒の選び方、飲み方、楽しみ方が極まってより美味しく、そして楽しく、モラルを守ったお酒のたしなみ方を身につけられていることでしょう。
また、日本酒検定を受験する方の中には、日本酒の販売、飲食店でのサービス、地酒を扱い地域復興を目指す職業の方もいらっしゃいます。
仕事のスキルアップ、地域の教育普及のために資格を生かすこともできます。
これからそういった職業に就く目標のある方は、20歳以降に資格を取得されるのはいかがでしょうか。
ご自身の日本酒に対する知識が深まり、仕事にも役立ちますのでおすすめの検定です。
まとめ
日本酒検定はテイスティングの試験のない、日本酒の知識を問われる検定です。
もし、お酒が弱くてもお酒の席で日本酒の好きな人と趣味を共有することもできますし、日本酒の販売や飲食店での接客やサービスの職業についても役立てることができます。
知識を深めることで人の役に立つ資格として生かし方はさまざまです。
お酒に強い方であれば、日本酒検定を極めた後、酒匠や唎酒師を目指してさらに専門的な資格を取って活躍することできます。