日本酒で冷や酒と冷酒、燗酒の違いは?
日本酒を「冷やでお願い。」「冷やで美味しく飲めるから好きなんだ。」などと言った会話を耳にした方もいらっしゃるでしょう。
冷やという言葉を耳にすると、何となく日本酒の通な飲み方をしているような気持ちにもなりませんか。
しかし、一方では、冷酒と言う日本酒もあります。
冷や酒と冷酒の違いって、もちろんあるのですが、あまり日本酒を飲みなれない方はご存じないかもしれませんね。
今回は、燗酒も含めて3つの飲用温度の違いをご紹介しますのでご覧ください。
日本酒には三つの温度がある
日本酒と言えば熱燗というイメージが定着している方も多いでしょう。
しかし、日本酒には飲む時の3つの温度があります。
燗酒、冷や酒、冷酒の3つ。
これまで、あまり詳しくなかった方も、3つの飲み方が出来るようになれば、味わいもそれぞれさらに広げられるようになるので試してみましょう。
冷酒って?
まず、冷酒は文字通り冷蔵庫で冷やして召し上がるものに分類されているものです。
冷たい状態が適温とされる日本酒を冷やすのが、よりおいしく頂けるようになります。
冷や酒って、冷えているお酒のことではないの?
と混乱してしまう方もいらっしゃるでしょうが、これからご説明していきます。
冷や酒って?
冷や酒と言うのは、冷えているお酒というイメージを持つかもしれませんが、実は、常温のものを示します。
昔は、もちろん冷蔵庫などもないために熱燗で飲むか、常温で飲むかの2つしか選べなかったことになります。
ですから、お燗をせずに常温のままで飲むものを冷や酒と呼ぶようになったわけです。
冷酒との違いは、冷したわけではなくあくまでも常温というのが冷や酒にあてはまります。
「冷やでお願いします。」ってお客さんが言っていたのは、常温のままの日本酒を希望している時に使われているわけです。
燗酒って?
そして、燗酒って言うのは、温められたお酒のことです。
熱燗もあれば、ぬるめのお燗もありますので、好みに応じたものを注文する必要もあります。
日本酒に詳しくない方は、居酒屋などで注文をする時にどの温度がおすすめかを聞いてみるのも良いでしょう。
また、ある程度、たしなまれる人でしたら、何度ぐらいで飲める美味しい日本酒を探したいと言えば、充分な情報としてリクエストに応えてくれるようになります。
冷や酒と冷酒の違いを知れば注文も間違いない
これまでに冷や酒と冷酒の違いを知らなかったという方は、この機会に違いを知っておけばお店で注文をする時も間違いがありません。
また、お店でも設備次第では、日本酒を冷蔵庫で管理する所も増えてきているので、どのくらいの温度で冷や酒が出してもらえるのかも、興味を引くところです。
ある程度の飲用温度を把握していることで、通な飲み方が出来るのでおすすめですよ。
同じ銘柄でも温度で味わいの違いを堪能出来る
たとえば、日本酒の同じ銘柄であっても、飲用温度の違いで様々な表情を見せてくれるのが魅力の一つです。
燗酒では刺激が強すぎると思った銘柄でも、冷や酒で飲んでみると、意外にもまろやかでフルーティーだったというようなことも珍しくありません。
ただし、飲みやすさがあればそれだけ飲みすぎる可能性もあるので、適量を意識するようにしておけば二日酔いも避けられますね。
日本酒の魅力を最大限味わうには、温度がどれくらいが美味しいのかを知っておくことが必要になります。
冷や酒、冷酒、燗酒にもさらに細かな温度設定があり、その表現もさまざまにあります。
そんな表現の豊かさを持っているのも、日本酒ならではの魅力です。
まとめ
日本酒には様々な銘柄があり、それぞれに飲用温度を違うもので召し上がることで、様々な味わいを堪能出来るようになります。
3つの温度の違いを大まかに取り上げてみましたが、これから、日本酒を飲む際にも意識を変えてみると、また、素敵な出会いが出来るようになるでしょう。
季節や気分、相手などに応じて、温度を変えてみるのもおすすめです。
より素敵な味わいを求めてみるのも、日本酒ならではの魅力があります。