日本酒の賞味期限はどれくらい? いつまで美味しく飲めるのか?

日本酒

日本酒は日本人にとっては非常に身近なお酒です。

お米を原料にしているところや国名が入っているためそう思うのでしょうか?

祝い事にも欠かせませんし、気軽に宅飲みなんかもいいですよね。

そうなると気になるのが賞味期限です。

どうせ飲むなら安全に美味しく頂きたいですよね。

今回は日本酒の賞味期限について調べてみました。



日本酒には賞味期限の表示義務がない!?

お手持ちの日本酒を確認してみてください。

製造年月は載っていますが賞味期限の表示はありませんよね。

そもそも日本酒はきちんと保存しておけば10年以上持つ物なので賞味期限が設定されていないのです。

物によっては長年熟成させてから出荷される商品もありますし、熟成度が高いほど値段も高かったりしますよね。

熟成した日本酒は味や香りに変化か出るので好みは分かれるかもしれませんが、少なくとも健康を害することはないため未開封であれば特に賞味期限は心配する必要はありません。



ただし美味しく飲める期間はある!

日本酒には賞味期限はありませんが賞味期間はあります。

つまりこの時期までは品質をキープできているため美味しく飲めますよ、という目安がある訳です。

●本醸造酒や普通酒(大量生産品など)→製造年月~1年程度。

●生酒や生貯蔵酒→製造年月~半年または8ヶ月程度。

これらの期間は未開封の物のみに適用されます。

また適切な保存方法を守ることも大切です。

開封済みの日本酒の賞味期間

開封後は3日~1週間程度で飲み干すのがベストです。

日本酒は空気に触れると酸化するため品質が下がってしまいますから、未開封と比べて賞味期間がグンと短くなってしまいます。

大衆向けに大量生産されている普通酒は特に劣化しやすいので気を付けてください。

ただし、水を加えていない原液タイプの日本酒なら2週間程度は持つ可能性もあります。

開封後でもできるだけ美味しい日本酒を頂きたい場合はキャップをしっかり閉めて、注ぎ口や瓶を清潔に保っておくことも大切です。

ちなみに味や香りの変化などを気にしないのなら開封後、数週間~数か月経過していても問題ないでしょう。

日本酒はアルコール度数が高いですからこの程度の期間で腐ったりはしませんよ。

生酒はなぜ賞味期間が短いのか?

生酒や生貯蔵酒の賞味期間が短いのは「火入れ」という加熱処理を行っていないためです。

火入れというのは日本酒の貯蔵前や瓶詰前などに低温(60度以上)で熱殺菌することを指します。

この工程を入れることで酵母や火落菌と言われる菌を除去することができるのです。

ちなみに火落菌は乳酸菌の一種なので含まれていたところで体には害がありません!

火入れをしていない日本酒は香りや味の変化が付きやすく白濁化なども起こってしまうため長期保存には向いていませんが、その分鮮度の良さを味わえるというメリットがあるので飲み比べするのもおすすめですよ。

日本酒の保存は冷暗所が鉄則!

なぜ冷暗所がいいのかと言うと、まず光が入らないためです。

日本酒に光(直射日光や蛍光灯)が当たってしまうと、ものの数時間で黄色っぽい色になったり臭いなどが現れたりして劣化現象が起きてしまいます。

特に無色のガラス瓶に入っている日本酒は影響を受けやすいので注意しましょう。

保存する時は光を避けるために箱に入れたままの状態にするか、新聞紙や包装紙などで瓶を包むことをおすすめします。

保存に適した温度もある

日本酒の保存に最適な温度は15度前後。

温度変化があると品質にも影響が出てくるので一定の温度を保てる場所がベストです。

また、温度が5~6度以下の冷暗所なら2~3年程度の保存も可能となります(未開封のみ)。

安全に保存することで熟成が進み独特の深みや味わいが出てくるので、あえて長く置いておくのもいいかもしれませんね。

仮に30度を超える場所で保存しておいたとすると本来1年は持つ日本酒でも2~3か月で賞味期間を迎えてしまうので適当にするのはNGです。

高い日本酒でもすぐにダメになってしまいます。

生酒や生貯蔵酒は冷蔵庫で保存する

火入れ工程のない生酒や生貯蔵酒は鮮度やさわやかな飲み口が売りのお酒ですから冷蔵庫内で保存するようにしましょう。

また、吟醸酒や純米酒などの香りや味を楽しむことができる日本酒も冷蔵にするのがベストです。

そうすることで変化が出にくくなりますよ。

温度は5~6度以下がいいですね。

注意点として冷蔵庫の開け閉めをできるだけ少なくすること!

こういった些細なことも味に変化を与えてしまうので気をつけましょう。

まとめ

日本酒にはこれと言った賞味期限はありません。

ただし賞味期間はあるのでそちらを参考にしましょう。

醸造酒や普通酒なら製造年月から1年程度。

生酒などの火入れ処理を行っていない物は製造年月から8か月程度です。

日本酒は非常にデリケートなお酒なので温度や光などの影響で変色や雑味・異臭などが起きてしまいます。

これらを避けるために一定温度を保てる冷暗所や冷蔵庫内できちんと保管してください。

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