これを読んだら友達を誘ってウイスキーを飲みたくなった

ウイスキー

世界中で愛されているウイスキーですが、どの様な歴史があり、どの様な作り方なのか薄っすらとは知っているけれど、と言う方に、ここでもう少し詳しく知って、お友達や会社の仲間達とのお酒のつまみに話してみては如何でしょうか。

また、その他にも色んな飲み方や色んな種類がある事をご存知ですか?

是非この機会にもっと深くウイスキーの事を勉強してみませんか。



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ウイスキーの歴史

ウイスキーは偶然にも蒸溜と言う過程を経て出来た物で、この蒸溜の技術を発見したのは紀元前800年前後と言われ,ています。

当初は海水から水を分離するために用いられた技術でしたが、やがて酒づくりに応用されるようになりました。

そしてウイスキーが出来たのは錬金術師が作業に用いていた蒸留器に醸造酒を入れ、蒸溜によりアルコール度数が高まり、口の中で燃え上がるような体験した事のない、美味な液体が出来たのがきっかけだと言われています。

これは不老不死の薬であると考え、ゲール語の「命の水」の意味を持つウシュクベーハと命名し、これが 現在の「ウイスキー」という言葉になったと言われています。

そしてイタリアで作られていたブドウの蒸留酒が、アイルランド国内に製法が伝わったことで、現地で手に入る大麦やライ麦から作られるようになり、その後ウイスキーは麦芽や穀物を原料として、これを糖化、発酵させたのち、蒸留し、樽の 中で熟成され現在のウイスキーになりました。

しかしウイスキーのあの琥珀色は、この樽熟成の歳月の流れの中で育まれたもので、最初から樽熟成をしていたわけではありません。

それまでは、蒸留したての色のついていない状態で飲まれてきました。

樽塾により琥珀色になったウイスキーが飲まれるようになったのは、19世紀に入ってからでウイスキーが樽と出会うきっかけは「密造」でした。

イングランドに貴重な財源として目をつけられて、ウイスキーの製造業者は高額な酒税をかけられたのです。

その為、彼らは手近な樽に蒸留したウイスキーを入れ、山奥に隠しました。

ウイスキーが樽に入ったのは、芳醇な味を作るためではなく、国の役人からウイスキーを隠し、密造するためでした。

そして熟成する期間が生まれたのは、人里離れた山奥から運び出す時間がかかったためでした。

時の権力者から虐げられたことで、逆に飛躍的な進歩を遂げたわけです。

なお、初めて日本にウイスキーが伝えられたのは1853年のアメリカ艦隊「黒船」が浦賀沖に来航した年とされています。

そして最初に輸入されたのは、明治維新後の1871年で、欧米文化の香りを伝える洋酒のひとつとして輸入され、その後、国産ウイスキーの蒸留が始まるのは、関東大震災のあった1923年からです。

そこに立ち上がったのが、サントリー創業者でジャパニーズウイスキーの創始者である鳥井信治郎と、ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝でした。

そして日本人に好まれるよう改良を重ねた「角瓶」も発売され、市民権を得てきたところに、第二次世界大戦が始まりました。

戦時下で統制品となったウイスキーは、将校への配給用として作り続けられていたものの、戦争が終わっても高級なウイスキー市場はなかなか回復しなかったそうです。



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ウイスキーの作り方

簡単に紹介すると、ウイスキーの製造過程は麦芽の製造→仕込み→発酵→蒸溜→貯酒・熟成となります。

原料となる大麦麦芽選びがとても大切で、発芽した麦を乾燥させて麦芽を作り、澄んで清らかで冷たい水を選ぶ事がウイスキー作りの最初となります。

仕込み

最も始めの工程となるのが仕込みです。

砕いた麦芽を粉末状にしておくことが大切で、これを温水に混ぜ、一定時間おいて糖化させるのですが、粉末状にしておくことで糖化の際に中のデンプンがしっかり分解され、ウイスキーのほんのりただよう甘みを最大限に引き出すことができるのです。

また美味しく澄んだ水を使用する事でウイスキーは何処までも美味しくなります。

発酵

出来上がった麦汁に酵素を加え、大きな水槽のような樽に麦汁を寝かせます。

これは、酵母が麦汁の中にある糖分やアミノ酸等を取り込みながら、ウイスキーの味や香りの成分を生み出させる工程です。

発酵が終わると表面が穏やかに澄んできて、もろみと呼ばれる液体になります。

蒸留

蒸留と言うのはアルコールや香気成分などの揮発する成分だけを取り出す作業の事をいいます。

発酵の終わったもろみを蒸留器に入れて、アルコール濃度を65-70度近くまで高め、原酒を作ります。

貯蔵

蒸留によって精製した原酒を樽に入れて長期間貯蔵することで、無色透明な原酒は琥珀色のウイスキーへと変化します。

ウイスキーにとって好ましくない成分が蒸発し、反対に酸化やエステル化が起きて、香り高く変化し美しい琥珀色のウイスキーがうまれるのです。

この時に使われる樽には耐久性があり、ウイスキーに与えられる旨味を豊富に含んだホワイト・オークの樽が使用されます。

樽で眠らせる期間については様々ですが、スコッチの場合は3年以上、長いものになると20~30年以上醸成させると言います。

この後ブレンドの仕方によって様々な種類に分かれていきます。

この様にして見ると、作り方はビールと同じようにみえますが、ウイスキーにはビールには無い蒸溜という過程があります。

発酵の時点では、ビールもウイスキーもアルコール度数の違いはありませんが、蒸溜を行うことでアルコール度数が65~70%に高くなるのです。

また、ウイスキーでは香りの要素として、麦芽を乾燥させるために使うピート(泥炭)があります。

このピートが燃えて出てくるスモーキーフレーバーがウイスキーの個性の一つです。

ウイスキーの種類

ウイスキーは産地によって5つに分類されます。

スコッチ

世界中で最も多く愛飲されているイギリス・スコットランドのウイスキーでウイスキーの代名詞とも言われる、スコッチで有名ですモルトウイスキー、グレーンウイスキーとともに本場で、ピートを焚くことで生まれるスモーキーフレーバーが特徴の一つです。

アイリッシュ

スコッチと共にウイスキーの起源と言われ、3回蒸留する事で軽く穏やかなウイスキーが多い様です。

豊かな芳香性と軽い味わいが特徴で、世界最古のウイスキーと言われ、「シングル・ブレンデッド・ウイスキー」とも呼ばれます

アメリカン

アメリカのウイスキーでライ麦やトウモロコシ、大麦などを主原料とし、中でも内側を焦がした新樽で熟成させた、独特な赤みと香ばしさを持つバーボンが有名です

カナディアン

5大ウイスキーの中で最もクセが無く、軽快でライ麦の香りが優しく漂い飲みやすいのが特徴のウイスキーです。

ジャパニーズ

日本で製造されるウイスキーで、そのほとんどがスコッチタイプですが調和のとれた味わいがあります。

他国には真似のできない日本特有の上品さを持ち、熟成香・味わいともにソフトで、スモーキーフレーバーは抑えめなのが特徴です。

飲み方

トワイスアップ

トワイスアップとはウイスキーの香りと味を楽しみたいと言う方におすすめの最良の飲み方とされ、ウイスキー1に対し水1の少し濃いめの水割りのことで、氷は入れません。

より香りが開く常温で飲むことをおすすめします。

ウイスキーフロート

一杯でストレートから水割りまでの味のバリエーションが楽しめる飲み方で、氷を多めに入れたタンブラーに水を7分目まで入れ、水を冷やしてから、そこにウイスキーを静かに注ぎ、水の上にウイスキーを浮かべます。

ホットウイスキー

ウイスキーは好みの量で、80℃以上のお湯を適量(ウイスキー量の2~4倍)温めておいた把手の付いたタンブラーに注ぎます。

中には、お湯の代わりに温めた濃いめの牛乳や紅茶などで楽しむ方法もあるようです

ハイボール

ハイボールは氷が2、3個入ったタンブラーにウイスキーを注ぎ、ソーダで割ります。

ライトなウイスキーを使って爽快感を楽しむのにおすすめです。

美味しい作り方としては、冷やしたグラスに氷を一杯に入れ、しっかり冷やしたウイスキーにソーダ水を1:3の割合で作ります。。

ストレート

ストレートは、通常、ショットグラスというストレートグラスで楽しみますが、冷たいミネラルウォータと交互に飲むと口の中がリフレッシュされ、ウイスキーのおいしさが味わえる飲み方もあります。

オン・ザ・ロックス

オン・ザ・ロックスは大きめの氷を2~3程グラスに入れ、ウイスキーを30ml程度注ぎ、軽くかき混ぜます。

氷は溶けるのが早いので冷蔵庫のものではなく氷の表面積が少ない丸氷かロックアイスがおすすめです。

水割り

日本で生まれた独自のスタイルで、グラスいっぱいに氷を入れウイスキーをグラスの1/3程度注ぎ、ウイスキーが薄まりにくくなるように、かき混ぜます。

かき混ぜて氷が溶けたら、その分、氷を足し、水を加えて軽く混ぜて出来上がりです。

ハーフロック

大きめの氷を2つほどロックグラスに入れ、ウイスキーと水やソーダ、ジンジャエール、トニックウォーター等を1:1で割る飲み方です。

ちょうど、ロックとハイボールの中間のような感じです。

ミストスタイル

ロックグラスの中に細かく砕いたクラッシュド・アイスを敷き詰め、ウイスキーを注いで飲む方法です。

キンキンに冷やして飲むのも美味しいです。

おつまみ

甘めのウイスキーには甘いもの、辛めのウイスキーには辛いもの 、と言った様にウイスキーのテイストに合わせて選ぶことで、より美味しくウイスキーを頂けると思います。

●燻製

独特の風味と塩気のある燻製はスモーキーな風味のウイスキーに良く合います。

●ドライフルーツ

特にオレンジピールにチョコレートをかけたおつまみは酸味と甘みの程よいハーモニーが美味しく、フルーティな味わいのあるウイスキーにおすすめです。

●レーズンバター

ラムのきいたレーズンの甘酸っぱさ、フルーティな味わいがウイスキーの風味を引き立てます。

●ビーフジャーキー

辛口、ワイルドなウイスキーに良く合い、バーボンなどの香りの強いものにはおすすめです。

●アイスクリーム

ウイスキーがもつほのかな甘い香りと、バニラの香りの相性が良く、あまりウイスキーを飲まない方でもアイスクリームと一緒だと美味しく飲めるようです。

●チョコレート

カカオの苦さと甘みがウイスキーと相性抜群で特にビターチョコレートがおすすめです。

その他にも、カナッペ、チーズ、生ハム、牡蠣、などがおすすめです。

まとめ

以上、ウイスキーの歴史から、おつまみまで幅広くお伝えしましたが、如何でしたか?

一口にウイスキーと言っても、奥深いものがある事に驚かれた方も多いのではないでしょうか。

ウイスキーを好まれている方も、今まで余り飲んだ事が無いと言われる方も、これを読んで、飲みたくなったな、飲んでみようかな、と思って頂けたら幸いです。

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