もう行った?ウイスキー好きなら一度は行きたい工場見学
自宅やバーでウイスキーを楽しむひと時って最高ですよね。
いつも飲んでいるウイスキーの製造過程って見たことありますか?
長い年月をかけてつくられるウイスキーは、こだわりが詰まった商品が多いです。
どんな場所でつくられて、私たちの手元に届くのか、じっくり見に行ってみませんか。
休日に蒸留所で飲むウイスキーは格別ですよ!
SUNTORY ウイスキー蒸留所見学
山崎蒸留所
大阪府三島郡にあるサントリー山崎の蒸留所。
サントリーの創業者鳥井信冶郎氏は、日本人の繊細な味覚にあったウイスキーを作りたいと思い、ウイスキー作りに情熱を傾けました。
当時、誰もチャレンジしなかった、国産のウイスキーづくりという難しい事を目指し、周囲の反対を説き伏せてチャレンジしました。
鳥井氏の大きなチャレンジから日本のウイスキーの幕は開けます。
山崎の蒸留所は、良質な水と自然環境がいいことからこの地に決まりました。
万葉の歌にも詠まれるほど、名水の里として知られる地で作られています。
幾年もの時間をかけて育まれた地下水を、ウイスキーの仕込み水として使用しています。
ここでの見学プランは2つあります。
「山崎ウイスキー館」でマイペースに楽しむ。
山崎ウイスキー館では、ウイスキーにまつわる展示品を見て回り、有料のテイスティングが楽しめます。
スタッフによる案内が無いので、自分のペースで進められてゆったりとした観覧ができます。
もう一つの楽しみ方「山崎蒸留所ツアー」に参加して製造工程を見てみる。
有料でスタッフと一緒に、ウイスキーの製造見学や山崎の構成原酒のテイスティングができるファンにはたまらないコースです。
モルトウイスキーの製造工程の流れを見て学び、モルト原酒を貯蔵してある所へ入る事ができます。
スタッフの説明を聞きながら回れるから、充実した内容で見学ができます。
最後には山崎のテイスティングができ、奥深い香味を実感できるコースです。
白州蒸留所
山梨県北杜市南アルプスの麓にある白州蒸留所。
良質のウイスキーに、最適な水がある白州の地で作られています。
ここの水は、長い年月をかけて南アルプスの山々を潜り抜けてきた地下水です。
ほどよいミネラルを含んだキレのいい地下水は軟水で、この水を使って仕込まれた原酒は爽快で穏やかな味わいが特徴です。
濃厚な山崎とはまたちがった味わいが楽しめます。
ここでも見学方法は2パターンあります。
ウイスキー博物館やショップを見て回り、バーやレストランなどでグルメを楽しむ「場内見学」スタイル。
場内見学はスタッフが付かないので、自分のペースで楽しめるのがポイントです。
そして、じっくり製造工程を見てまわる「白州蒸留所ツアー」は、有料でスタッフと一緒にモルトウイスキー製造工程見学を見学し、樽貯蔵庫まで案内してもらえます。
見学の後は、緑豊かな景色を眺めながら白州などのテイスティングが楽しめます。
ウイスキーを深く知るのにおすすめのコースです。
マルスウイスキー蒸留所見学
マルス信州蒸溜所
長野県上伊那群にある蒸留所。
中央アルプスの駒ケ岳山麓、標高798mにある緑豊かな環境にあります。
ここでは、ウイスキーの蒸留所の他に、ビール工場の見学もできお酒が好きな人には嬉しい場所。
蒸留所見学では、蒸留器ポットスティルやウイスキー製造プラント、厳守の貯蔵庫など見学できます。
売店では蒸留所限定のウイスキーや長野県産のお酒、長野県の特産品などおみやげにピッタリな商品が購入できます。
また、試飲コーナーもあり、ウイスキーの無料試飲や地ビールの有料試飲など、飲み比べしたくなる種類が多くあります。
マルス津貫蒸溜所
鹿児島県南さつま市加世田「津貫」にある、本土最南端の蒸留所です。
温かい気候と良質な水に恵まれた地で、おいしいウイスキーがつくられています。
蒸留所のシンボルともいえる高さ26mの旧蒸留塔内では、蒸留酒と共に歩んできた本坊酒造の歴史を見る事ができます。
ウイスキー蒸留塔では、マルスウイスキーの歴史や蒸留釜、ウイスキーの設備を見る事ができます。
そして、石蔵樽貯蔵庫ではウイスキーの香りに包まれて、時を重ねた熟成の様子を見学できます。
蒸留所は自由見学で入館は無料なのがとっても嬉しい!
だいたい30分程度で見学できるので、気軽に見る事ができます。
ひとまわりしたら、蒸留所に隣接するカフェバー&ショップに立ち寄ってみましょう。
本坊家の旧邸を開放していたお店なので、日本家屋の美しい佇まいが感じられます。
ホッとできるスペースなので、休憩を兼ねて利用してみるのもいいですね。
NIKKA WHISKY蒸留所見学
余市蒸留所
ニッカウイスキーのウイスキーの原点ともいえる北の大地、北海道の余市にある蒸留所。
創業者竹鶴政孝氏が夢への出発点として選んだ場所。
創業時と変わらない伝統の技や情熱で、今でも作り続けています。
与一はスコッチウイスキーの本場、スコットランドに近い気候風土が特徴です。
竹鶴氏が最初の蒸留所に託した役割は、スコッチで言うところの「ハイランド」の蒸留所と同じようなモルト原酒を作る事でした。
余市は日本のハイランドとして相応しく、山から流れる地下水やサケが遡上する美しい余市川、石狩平野では蒸留に必要な石炭も採掘できる環境でした。
ウイスキーに必要な条件がそろった地で、ゆっくりと熟成させてつくられています。
蒸留所の見学は、ウイスキーの製造方法から工程まで学べます。
ウイスキーの歴史や、ニッカの生い立ちを展示した博物館や竹鶴夫婦が暮らした私邸も見る事ができます。
ガイドが付いた案内もあるので、じっくり知りたい人はおすすめです。
また、蒸留所内にはレストランも完備しているので、食事を楽しむこともできます。
宮城峡蒸留所
この蒸留所はふたつの清流に恵まれた緑豊かな場所です。
北国の中でも穏やかな気候で、余市と比べると平均気温が2度ほど高いです。
内陸部にあり、二つの清流に囲まれて一年中霧やモヤに包まれて幻想的な風景が広がります。
森林に囲まれているので、湿潤で澄んだ空気が最高のウイスキーを作るのに最適な場所といえます。
工場見学は無料で参加でき、約70分をかけてじっくりと工場見学ができます。
見学後は試飲もできドライバーさんに嬉しいノンアルコール飲料も揃えています。
KIRIN
富士御殿場蒸留所
山梨県にある富士御殿場蒸留所では、世界でも珍しいモルトとグレーンの2種類の原酒を作っています。
ここでは、富士の雪解け水が溶岩を抜けて湧水となり、長い歳月をかけてろ過された水を使用しています。
海抜620mにある蒸留所、森林に囲まれた場所は頻繁に霧に包まめれます。
この環境こそがウイスキーの製造に適した場所であり、ゆっくりと熟成させるのに適した場所です。
見学ツアーでは、シアターを使って歩んできた歴史やウイスキーづくりに付いての解説を学べます。
蒸留工程や熟成庫など、普段立ち入れない場所の様子が間近で見られます。
見学後は、試飲コーナーで富士山麓樽熟原酒50°を2杯飲む事ができます。
見学後に飲むウイスキーは、いつもとは一味違ったおいしさが口の中に広がります。
まとめ
普段入ることのできないスペースを見学できる工場見学はいかがでしたか?
ウイスキー好きなら一度は行ってみたい所ですよね。
実際に足を運ぶと、香りを感じたり工場周辺の新緑に癒されたりします。
そして、工夫を凝らしたガイドツアーで知らなかったことが学べて、ウイスキーとの付き合い方が変わったり!
ぜひ、一度足を運んでウイスキーの事をもっと知ってみてください。