シングルモルトウイスキー「ザ・マッカラン12年」を飲んでみよう。

ウイスキー

シングルモルト ウイスキー ザ マッカラン 12年 350ml

ウイスキーの種類は、大麦麦芽だけを原料にしているモルトウイスキー、トウモロコシなどの穀物を原料にしているグレーンウイスキー、その2種類をブレンドしているブレンデッドウイスキーに区別されます。

ブレンデットウイスキーがブレンダーの絶妙な技術でブレンドされ、バランスのとれた味や香りを持つウイスキーなのに対し、シングルモルトウイスキーは蒸留所の個性やこだわりが、そのまま味や香りに反映されています。

シングルモルトウイスキーは、いわば「地酒」で風土の違いや貯蔵庫の違いなどで、それそれ個性的な味や香りを持っています。

ここではシングルモルトの中でも「シングルモルトのロールスロイス」と賞賛され、世界中の愛飲家に親しまれている「ザ・マッカラン」について解説していきます。



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シェリー樽とウイスキーの関係

ウイスキーの熟成に不可欠なシェリー樽ですが、現在シェリー樽は需要に追いつけず不足しています。

シェリー生産者にしたら、シェリーを造るのと樽を造るのとどちらが本業なのか分からなくなるほど潜在的に不足しているのです。

しかし、シングルモルトウイスキーの多くはシェリー樽で貯蔵し、ウイスキーにとってシェリー樽が非常に重要な要素になっています。

マッカランは自社で管理する森林で伐採したオーク材を、スペイン南部の工場で手作業の加工によってシェリー樽を製造します。

3年間シェリー酒の蒸留所に貸出したあとシェリーの香りが染みた樽のみを熟成させて貯蔵樽を造ります。



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シングルモルトウイスキー「ザ・マッカラン」とは

シングルモルト ウイスキー ザ マッカラン 12年 700ml

マッカランは1824年にスコットランドのハイランドにあるスペイ川流域(スペイサイト)に蒸留所を発足ています。

蒸留所の歴史はさらに古く、18世紀初めにはその名が知られていました。

マッカランは百貨店ハロッズ出版の「ウイスキー読本」で「シングルモルトのロールスロイス」と絶賛されているように、シェリーの豊潤な香りとまろやかな口当たりで、他のシングルモルトウイスキーに比べても非常に飲みやすウイスキーです。

しかし芯にスコットランドの男たちのスピリッツがあり、その口当たりに油断をするとガツンときますからお気を付けください。

スペイサイトの男たちのこだわりは強く、原料は指定農園の大麦麦芽・スペイ川流域の湧水・イースト菌のみです。

蒸留釜はスペイサイトでもっとも小さい銅製の蒸留釜で、香りの成分を極限まで高めています。

そして、それ以上にこだわっているのが樽の品質。

先に述べたようにシェリー樽にこだわり、樽の材料から貯蔵樽になるまで、自社で徹底管理しています。

それもこれも、味、香り、風味の60%は樽の品質にかかっていることを熟知しているからです。

このようなこだわりを持ち続け「シングルモルトのロールスロイス」とまで賞賛されるウイスキーが、たんに飲みやすいというだけではありません。

あなたがマッカランが持つ奥底の味を知ったとき、あなたの人生感が少し変わるかもしれません。

ザ・マッカラン12年をすすめるわけ

ザ・マッカラン (シェリーオーク) 12年 40度 正規 箱付 700ml

マッカランには「シェリーオークシリーズ12年、18年、25年、30年」と「ファインオークシリーズ10年、12年、25年、30年」があります。

その中でシェリーオーク12年をおすすめする訳は、シェリーの重厚で華やかな香りそのままで価格がリーズナブルだからです。

マッカランを象徴する華やかさや高級感はそのままに、もっともスタンダードなマッカランと称されています。

それは、国産シングルモルトの12年物より安いのです。

ウイスキーを飲み始めたばかりの方でも、逸品は早くに知っておいて損はないです。

ザ・マッカランの色々な飲み方

ウイスキーには色々な飲み方があります。

オン・ザ・ロック、水割り、ハイボール、ストレートなどありますが、香りを楽しむマッカランは「ウイスキーフロート」で飲むのがよろしいでしょう。

グラスに氷を入れます

水を7分目注ぎます

マドラーに沿わせてマッカランを注ぎます。

ウイスキーと水の比重の関係で混ざり過ぎなく、見た目にも美しく、飲むたびに変化してマッカランの奥深い味や香りをゆっくり楽しめる飲み方です。

是非、お試し下さい。

次におすすめは、定番のハイボール。

ピチピチはじける炭酸に乗ってシェリーの華やかな芳香があなたを幸せに誘います。

女性がご一緒ならウイスキーベースの「マンハッタン」。

スィート・ベルモットに溶け込んでいるハーブ風味にマッカランの上品な香りが加わり、女性におすすめしても失敗することはないでしょう。

ザ・マッカランにあう料理

(訳あり) スモークサーモン 切落とし たっぷり500g

マッカランは香りと味わいが深く、美味い料理があっても食事の良さを相殺してしまいます。

ですから、マッカランと相性が良いのは燻製食品が適しています。

なかでも「スモークドサーモン」はお互いの味わいを引き立てます。

この際、ご自分で燻製を作ってみるというのも料理のチョイスに入ります。

桜のチップを燻しながら、マッカランをチビチビ飲むのもアウトドア派には堪らなく素敵な時間になります。

さらに、燻製作りが面倒だという方には、手っ取り早くアジかサバの干物でもオッケーです。

干物なんてダサいと思うなかれ。

この塩味がマッカランの風味と相性が良いのです。

また、マグロのソテーのような淡白な味の料理は、マッカランの口当たりとよく合います。

ザ・マッカランとレアなおつまみ

ミカワヤ こんがりラスク 40個入り

ここで、超レアなおつまみを一品・・・なんと「三河屋のラスク」いわゆる駄菓子です。

黄色い砂糖で固めたバタークリームのようなものを塗っている駄菓子です。

この駄菓子をかじりながら「ロールスロイス」に乗る気分は相当よく、なんとなく豊かな気分になり、少しだけ残っている純真な心が浮いて来ます。

是非ぜひ、おためしあれ。

ザ・マッカランとフィッシャーマン

マッカランほど釣師に似合うウイスキーはないと思っています。

釣行の前夜、家族が寝静まっているリビングでタックルを広げ、マッカランをストレートでチビチビ飲む釣師の姿はいいものです。

男は明日の大漁を信じてルアーフックの針先に砥石をあて、魚の口が触っただけで刺さるほど研上げようとしています。

リビングに放たれたマッカランの香りのなかで砥石を当てるかすかな音が聞こえ、男の心には明日の期待がダイナマイトのようにたまってきます。

男が何杯目かのマッカランをグラスに注いだとき、男の後ろにハイランドの貴婦人がロウソクを灯した燭台を持って佇んでくれます。

彼女は男のダイナマイトの導火線に火を点け、こう言います。

「あんさん、明日はぎょうさん釣れまっせ。

あんじょうきばりなはれ」男は明日の爆発を予感し、期待し、信じながら酔に身をまかせてしまうのです。

ザ・マッカランはこんな人におすすめ

マッカラン12年はリーズナブルとはいえ安価なウイスキーではありません。

しかし、上等のウイスキーを大事に飲むことは、とてもスマートで上手に付き合えば必ずあなたを幸せにしてくれます。

ウイスキーを飲み始めたばかりの若人なら、本物の価値と質を知ることができます。

ブランデー派のあなたでも、マッカランの香りと味はあなたを虜にするでしょう。

ザ・マッカランの裏技

風邪をひきかけた時に、マッカランのホットウイスキーは最高に効きます。

適量の(多すぎないように)マッカランに熱い湯を注ぎ、角砂糖を2個いれます。

掻き回さず、自然に砂糖を溶かします。

マッカランは熱い湯を注がれ、シェリーの香りが立ちのぼります。

アルコール純度40%の強さは徐々に溶ける砂糖で中和されます。

これをフーフーしながら飲んでいるうちから額には汗が出はじめ、飲み終わって布団に包まると汗は全身から吹き出し、明朝は元気に起きれるはずです。

まとめ

シングルモルトウイスキーのロールス・ロイスと称されるマッカランは、まさにウイスキー界の王道をゆくもので、高級で高品質をイメージさせる代名詞にもなっています。

マッカランはスペイサイトの男たちのこだわりが詰まり、頑固なほど忠実に歴史をトレースしています。

ウイスキーはマッカランの他にも逸品はたくさんありますが、シングルモルトの中からチョイスするとなると、やはりマッカランがトップになります。

シングルモルトウイスキーは地酒のようなもので、蒸留所や貯蔵庫のロケーションによって、それぞれ個性的な味わいを造り出しています。

そのようなシングルモルトウイスキーを色々飲んだ挙句、たどり着くのはやはり「マッカラン」でした。

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