バーボンのロックでお酒の楽しみ方を知りました
学生時代に、カントリーバンドを組んでいました。
知人の紹介で、カントリー風のステーキハウスで、定期的に演奏する機会をいただきました。
ステージの合間には、みんなでおしゃべりしながらバーボンを飲んでいたんです。
「金が出さんが酒は出す」。
これがお店のマスターとの契約内容です。
笑っちゃいますが、本当の話なんです。
カントリーハウスの雰囲気でしたから、ウイスキーは、たくさんの種類のバーボンがありました。
私のこと、自己紹介
高校生の頃に、ギターを弾き始めて、大学に入ったらバンドを組もうと思っていました。
あ、先に言えばよかったかしら、女性です。
女の子ばかりのバンドよりも、男性と組んで、ボーカルかギターを担当したいと思っていました。
念願かなって、大学には合格できました。
キャンパス内で軽音楽のサークルを探して、すぐに入ることにしたんです。
そしたら、相手をしていただいた男性の方が、「ボーカルが抜けてしまって、さがしているんだけど、どう?カントリー系の曲は好きですか?」とか聞かれて、トントンと決まってしまったんです。
おどろきの新歓コンパ
バンドをやっているのか、お酒を飲みに来ているのか分からないような男性がたくさんいて、新歓コンパでは、お酒が飛び交っていました。
ビール、日本酒、焼酎、ウイスキー、いろいろなお酒をみなさんが楽しそうに飲んでいるのを見ながら、「私も楽しみながらお酒を飲めるようになることが出来るかしら」と思いながら、その光景を眺めていました。
お酒の第一歩
バンドを始めて、あっという間に1年以上が経ちました。
だんだんと歌のノリも良くなってきたころには、私もお付き合い程度には、お酒を飲めるようになりました。
ちょうどその頃に、バンドメンバーの知人の紹介でステーキハウスで定期的に演奏しないかと言うお話がありました。
「BGMなので、気合入れてやんなくてもいいからさ」というないようでした。
「やる!」即決で承諾しました。
ステージでの演奏は、はっきり言って、最高の練習になるんです。
金は出さんが酒は出す
みんなでステーキハウスに伺いました。
お店のマスターに挨拶をすると、マスターから言われた言葉です。
練習のつもりでリラックスしてやってくれればよいということでしたので、さらにうれしくなりました。
さっそくカウンターに腰かけて、簡単なスケジュールの打ち合わせが始まりました。
その時に、「コトン」とみんなの前に出された大きめのロックグラスに入ったバーボン。
それが私とバーボンの「ご対面」でした。
酔うほどに乗りも良く
主に演奏するのは金曜日の夜でした。
私を含めて、アルバイトの調整が必要になったメンバーもいましたが、それからは私たちの生活のサイクルに、ステーキハウスでの演奏が加わることになりました。
コンサートのように注目されていない分だけ、楽しみながら演奏できました。
時間が遅くなるにつれて、ノリも良くなるのです。
それは、バーボンのロックが染み渡るほどに、演奏も乗りが良くなってくるという訳です。
バーボンの楽しみ方
マスターからも「バーボンは、水割りよりも、ロックを舐めるように飲むんだよ」と言われていました。
初めは「ちょっと辛すぎ!」なんて思いましたが、慣れてくると、濃厚な甘さを味わえるようになってきました。
トウモロコシを原料とした、他のウイスキーとは全く違うバーボンの香りと味、すっかりファンになっていました。
バーボンの雰囲気
バーボンと言えば、カウボーイ映画のシーンを思い出します。
ストレートで「クイッ」と飲むシーンです。
もうカントリーミュージックの雰囲気にはぴったりです。
音楽の雰囲気にぴたりと合うお酒と言うのも、珍しいのではないかしら。
まとめ
私の音楽の思い出は、バーボン抜きには語ることはできないんです。
カントリーの音楽を聴くと、バーボンのロックの味が、思い出されるんです。
本当に素敵なお酒だと思います。
気取らず、さりげなくバーボンをロックでゆっくり飲むと、大学時代のバンドのことが思い出されます。
バーボンとカントリーミュージック。
これが私の学生時代と言えるかもしれません。