BARでバーボンを飲みながら、バーボンのうんちくを語りませんか。
バーボンといえば、アルコール度数も高く独特な香りがあるため、飲みづらそうだと敬遠している人もいるかと思います。
大のお酒好きを自負する私も、お酒を飲み始めた若い頃はバーボンが大人のお酒なイメージが強く、口当たりも刺激的だったので好んで飲むことはありませんでしたが、アラサーになった今ではすっかりバーボンの魅力の虜になっています。
気軽に飲めるビールやサワーもいいのですが、たまにはゆったりとお洒落にバーボンを嗜むのはいかがでしょうか。
そんなバーボンの魅力についてご紹介させていただきます。
バーボンとは?
バーボンの歴史
バーボンとは、バーボンウイスキーを略したもので、トウモロコシ、ライ麦などを主原料として、、アメリカのケンタッキー州で特定の条件をしっかりと満たし製造されたウイスキーのことをいいます。
最初のバーボンは1789年に、アメリカの牧師さんによって作られたといわれています。
このバーボンウイスキー、なぜバーボンと呼ばれるのかというと、「ブルボン」がなまって、「バーボン」となったようです。
なぜブルボンなのかと言えば、アメリカ独立戦争時にアメリカ側に味方したフランスの王家であるブルボン朝に由来しているそうです。
戦争ののちに、アメリカ大統領となったトーマス・ジェファーソンがケンタッキー州の中の郡のひとつに「バーボン」と名付け、それが同地方で生産されるウイスキーの名前となって定着したものです。
バーボンの製法
お酒の製造方法は大きく分けて「醸造酒」と「蒸留酒」の2種類があります。
醸造酒とは、原料を酵母によりアルコール発酵させて作られたお酒で、ビールや日本酒、ワインなどが代表的です。
一方、蒸留酒とは、醸造酒を蒸留させて作られたお酒で、ウイスキーやブランデー、焼酎などがあげられます。
バーボンの主原料は51%以上80%未満のトウモロコシ・ライ麦・小麦などです。
これらを麦芽で糖化して、そこにさらに酵母を加えてアルコール発酵させています。
その後、蒸留器で、アルコール度数が80%以下となるように蒸留を行って、バーボンの原酒となる蒸留酒を製造します。
この時点での原酒は無色透明です。
こうして作られた無色透明な蒸留酒を、そのアルコール度数62.5%以下に水を加えて調整して、内側を焼き焦がしたホワイトオーク製の新樽に詰めて2年以上貯蔵すことで熟成が行われます。
最初は荒々しい味ですが、樽の中で長期熟成させることにより、まろやかで芳香なバーボンができあがるのです。
一般的なウイスキーはもともと他のお酒が入っていた樽を焦がして用いることが多いのですが、バーボンに限っては必ず新品の樽を焦がしたものが用いられています。
ちなみに熟成の際に樽の内側を焦がす理由については、いくつか説がありますが、詳細については定かになっていないそうです。
バーボンに関する法律
バーボンの定義は国によって異なりますが、その多くはアメリカの法律に準拠したものとなっています。
原材料のトウモロコシの含有量が51%以下であること、新品の炭化皮膜処理が施されたオーク樽を用いて製造すること、80度以下の度数で蒸留されていること、樽に入れる前のアルコール度数は62.5%以下であること、製品として瓶詰する場合のアルコール度数は40パーセント以上であることが定められています。
ちなみに、実は日本の法律ではバーボンという定義は無く、「ウイスキー類」として分類されています。
お店でウイスキーを頼むときも、自分が飲んでいるウイスキーは「バーボン」なのか「スコッチ」なのかなどの違いが分かっていると、お酒の席が更に楽しくなる上に、会話のネタにもなりますよね。
バーボンの味の特徴
バーボンは独特な風味のあるお酒です。
バニラやカラメルのように甘く、香ばしく強い香りが大きな特徴です。
さらに、深いコクとまろやかな口当たりを楽しめます。
いも焼酎など、癖のあるお酒が好きな方に是非おすすめの味です。
この独特な風味は、醸造する際にオーク材の樽を用いることにより生まれます。
ちなみに、BARなどに行くと、バーボンと並んでスコッチウイスキーを目にするかと思いますが、これらの味の違いは、バーボンはまろやかで芳香、スコッチはキレのあるシャープな味わいであることが多いです。
豆知識として、スコッチウイスキーとは麦を原料にイギリスのスコットランド作られた蒸留酒のことです。
バーボンの飲み方
基本的な飲み方
ストレート
一番スタンダードな飲み方といえばストレートです。
酔いたい気分の時には最適です。
また、バーボンの独特な風味を余すところなく楽しむことができます。
アルコール度数が高いので、チェイサーを準備しておくのがおすすめです。
ロック
ストレートでは少し刺激が強すぎる、常温のお酒は苦手といった方はロックがおすすめです。
しかしながら、アイスを入れて冷たくなる分、バーボン独特な香りが薄まってしまうため、私個人的にはストレートがおすすめです。
水割り
お好みの濃さで作ることができるので、度数の強いお酒が苦手な人やバーボンが初めての人におすすめです。
ちなみに水割りに使用する水は、軟水がおすすめです。
ソーダ割り
バーボンを炭酸水で割ったもので、「ハイボール」とも呼ばれています。
最近はどこの居酒屋でも見かけるようになりました。
近頃は、若い女性でも好んでハイボールを飲んでいる人が増えているように思います。
ソーダ割りにレモンやライムなどの柑橘系を加えてもさっぱりとしていて美味しいです。
バーボンと炭酸水の割合は好みにもよりますが、基本的には1:4が一番美味しいと私は思います。
こんな裏メニューも
私個人的には、バーボンをミルクで割ったものがおすすめです。
「カウボーイ」という名前のカクテルなのですが、自宅あるものですぐ出来るので、よく楽しんでいます。
ホットでもアイスでも美味しいので、風邪をひいたときにはホットカウボーイを作って飲んでいます。
体の芯から温まりますよ。
他には、バーボンをブラックコーヒーで割ったものも美味しいです。
私は、珈琲が大好きで豆で買ってきてマイミルで挽いて淹れるのですが、そのコーヒーにバーボンを少し入れるとバーボンが珈琲の苦みをマイルドにしてくれて一味違った珈琲を楽しめます。
香りの強い飲み物同士なのですが、意外とマッチしますので是非試してみてほしい組み合わせです。
私がおすすめするバーボンに合うおつまみ
私がバーボンのお供におすすめするのは、スモークチーズといった燻製された食べ物や甘いチョコレートです。
バーボンは甘くまろやかなお酒なので、甘く芳香なおつまみがよく合います。
ドライフルーツやナッツ類なんかもおすすめです。
ガッツリとした食事より、あくまで主役はバーボンで、箸休めとしていただく程度のおつまみの方が良いと思います。
なので、私は、飲みに行くときバーボンは基本的に2軒目以降で頼むようにしています。
ちなみに、バーボンのカロリーはビールの半分程度。
抗酸化作用もあるので、アンチエイジングにも効果的です。
最近では、バーボンの嬉しい効能も着目されて、バーボンを嗜む大人女子も増えてきています。
アラサーの私としては、大人の女性にも是非おすすめしたい酒です。
まとめ
BARでバーボンの入ったグラスを片手に、内側を焦がした新品のオーク材でできた樽で製造されていることなど、バーボンのうんちくを語れる大人は格好良いものです。
バーボンの芳香でまろやかな風味とマッチするおつまみを探してみるのも楽しいですよ。
私は、料理が趣味なので、週末自宅でバーボンを飲むときは、自分でおつまみを作ってゆったりとバーボンを嗜むのが1週間頑張った自分へのご褒美になっています。