バーボンの毒性について!
バーボンウイスキー(以下、バーボン)と言えば、アメリカンウイスキーを指します。
ウイスキーには、スコッチウイスキーやカナディアンウイスキーなどその土地で生産された蒸留酒が多数存在します。
しかし、バーボンは他のウイスキー類と異なり毒性があるとの研究結果もあります。
その問題は、基本的に悪酔いや二日酔いし易いといった問題があります。
毒性はバーボンの原材料が原因か?
バーボンに毒性があると聞くと多くの方が、アルコールの原材料を疑います。
しかし、アルコール自体は、非常に純粋なものであり毒性を含むものではありません。
実際には、アルコール自体も体内で分解され、毒物となりますがバーボンに含まれる毒性はこれとは違います。
アルコールの毒性とは、基本的に分解後のアセトアルデヒドが原因ですが、バーボンの毒性はバーボンの含まれるポリフェノールが原因です。
一般的にポリフェノールは身体に良いと言われますが、実際のところ全てが良いとは言えません。
そもそも、アルコール成分が悪酔いの原因とされているのは、日本酒に混ぜられる醸造アルコールが疑われています。
しかし、これは誤った認識です。
醸造アルコールは基本的には、焼酎を同様のアルコールなので再認識をお願いします。
毒性の原因はココにあった!
ポリフェノールの毒性とは、一般的に悪酔いの原因とされています。
これは、ワインで有名な話です。
ワインには、赤ワイン・白ワイン・ロゼワインがあります。
通常、白ワインは悪酔いや二日酔いし難いです。
次に赤ワインが該当します。
一番、悪酔いや二日酔いになるのがロゼワインです。
ワインの場合、種に含まれるポリフェノールが毒性が高いと言われています。
では、赤ワインの方が影響が大きいように考えますが、ロゼワインの場合は飲み易いため、大量に飲んでしまうといった問題があります。
赤ワインの場合は、含まれるポリフェノールが多く、相互作用や大量に飲まないなどといったことがあるため、影響が少ないです。
同様に、バーボンにも大量のポリフェノールが含まれます。
バーボンのポリフェノールは、熟成樽に原因があります。
何故、熟成樽から毒性が出るのか?
バーボンの熟成樽は新品のオーク樽です。
この時点では、スコッチウイスキーと大きな違いはありません。
しかし、問題は焼いて焦がすことです。
バーボンの特徴である風味やクセはこの工程にあります。
しかし、この工程はオーク樽に含まれるポリフェノールの変質や流出を引き起こします。
木材などは、焼き焦がしたり、高温で加熱乾燥することで植物細胞を破壊します。
植物細胞の内部には植物の老廃物が蓄積されているおとが多く、これが毒性の原因となります。
秋に紅葉するのは、これらの老廃物が葉に集中していることで起こる現象です。
植物にとって毒性のあるものですから動物にとっても毒物となってしまいます。
実際は、バーボン樽を加工することにより、オーク材の内部から毒性のあるポリフェノールが溶け出していることが問題です。
ポリフェノールは身体に良いと言われていますが、身体が分解できないものもあるので、悪酔いや二日酔いし易い方は注意が必要です。
二日酔いしない方法とは?
では、バーボンを飲んでも二日酔いし難い方法は何かと考えます。
それは、毒性のあるポリフェノールを身体が吸収しないことです。
一般的に牛乳やチーズ類などは粘膜を保護するため、ポリフェノールの吸収を阻害します。
また、チョコレートなども実際は効果的です。
チョコレートは油脂が多く、身体に有用なポリフェノールを含みます。
この作用を利用すれば、バーボンの毒性を低くすることが出来ると考えます。
悪酔いや二日酔いし易い方は、バーボン以外のお酒にも有効なのでおすすめします。
まとめ
筆者自身、大学時代の研究はポリフェノールの濃度分析装置の開発です。
これは、ウイスキーの熟成状態をリアルタイムで確認することも可能でした。
そのため、ポリフェノールがたっぷり入ったお酒を研究の一環で飲んだり、超臨界流状態でポリフェノールを溶かした焼酎を教授から飲まされたこともあります。
ほぼ、人体実験です。
しかし、この経験からポリフェノールの危険性も分かり、バーボンを飲む際に注意も払っています。
皆さん、ポリフェノールは全てが有用なものではないので、ご注意ください!