ブランデーを使ったフランベをマスターして料理の幅を広げよう
ブランデーなどのアルコール度数の強いお酒を食材に振りかけて炎を上げる調理法、フランベ。
一見難しそうに見えますが、素人でも自宅で行うことができます。
フランベをマスターすれば料理の幅を広げることができます。
見た目のインパクトがとてもあるので、おもてなしの時に披露をするのもおすすめです。
フランベをマスターすることで料理の幅は広がるでしょう。
目次
ブランデーは燃える
アルコール度数が40度以上のお酒は火が付きます。
ブランデー、ラム、ウイスキーなどはアルコール度数が40度以上なので火がつくお酒と言えます。
これを利用し、食材にアルコールを振り掛けて火をつける調理方法をフランベと言います。
見た目のインパクトがとてもある料理方法です。
フランベは自宅でもできる
ブランデーなどのアルコール度数の高いお酒で食材を燃やすフランベは高級レストランで腕利きのシェフがするイメージが強いですが、素人でも自宅のキッチンで行うことができます。
来客があったときにおもてなし料理としてフランベを披露すればとても注目を浴びることができるでしょう。
フランベの目的はインパクトを出すことではない
ブランデーなどのお酒でフランベをすることは見た目にインパクトを出すことではありません。
結果としてワイルドな調理法になっていますが、本来の目的は食材にブランデーなどのお酒の香りを移すことが目的です。
フランベ用のお酒は香りが良いものを
フランベ用のお酒は高価ではなくても香りが良いものがおすすめです。
香を食材に着けるのが目的なので、手頃な価格のもので十分です。
フランベは火傷や火事に注意
フランベは一瞬とはいえ、燃え上がります。
慣れていないとパニックになってしまったり、火傷や火事になったりするリスクがあります。
事前準備をしっかりとするようにしましょう。
フランベをする前に用意すること
フランベを安全にするためにはあらかじめ念入りな準備をすることが大切です。
まず、火災報知器の近くでやらないようにしましょう。
万が一火災報知器がなってしまうと近所にまで迷惑をかけてしまいます。
そして、近くには可燃物を置かないようにしましょう。
燃え移ってしまったら大変です。
忘れがちなのが料理をする人の服や髪です。
化繊のものは可燃性が高いのでとくに冬場は注意が必要です。
髪の毛も燃え移りやすいので、長い人は後ろにまとめておくようにすると安全です。
フライパンの蓋を近くにセットし、すぐに取れるようにします。
予想より燃え上がったり、なかなか消えなかったりしても、蓋をかぶせて空気をシャットアウトすれば消えます。
すぐに手に取ることができる位置に蓋を置いておくようにしましょう。
蓋は金属製のものが良いです。
ガラス製は割れてしまう危険性があります。
フライパンは取っ手の長いものが良いでしょう。
火から身体を離すことができます。
ブランデーはあらかじめコップに入れてフライパンから離しておきます。
慣れてくれば直接フライパンに瓶からブランデーを注ぐことも可能ですが、慣れてないうちは適切な量を目分量で入れることは難しいので、あらかじめ軽量したブランデーをコップに入れておくのが良いでしょう。
フライパンから離しておくことで、予期せぬ引火を防ぐことができます。
また、近くに子どもやペットがいないかも確認しましょう。
突然の炎に驚いて予期せぬアクションをされることもあるかもしれません。
フランベ中に絶対やってはいけないこと
最初はフランベをするときに緊張をするものです。
思うように火が上がらないこともあるかもしれません。
しかし、そのような時にも絶対にやってはいけないことがあります。
それはフライパンをのぞきこまないことです。
フライパンの真上に顔があるときに火が上がることもあるかもしれません。
そうなったら顔面を大やけどしたり、最悪髪などが燃え上がり、それが引火して家事を引き起こしてしまったりするかもしれません。
最初は少量から
フランベをするとき、最初は少量のプランデーから試すのがおすすめです。
キャップ1杯分か30mlくらいが良いでしょう。
あまり火は大きくなりませんし、すぐに消えます。
大きな炎を上げればあげる程、あるいは大量のブランデーを使えば使うほど美味しい料理ができるわけではありません。
フランベのやりかた
いよいよフランベ開始です。
まずはフライパンで普通に食材を焼きます。
そして、仕上げにブランデーを振り掛け、フライパンを傾けます。
そうするとコンロの火がブランデーに引火し、炎が上がります。
30mlくらいならば数秒で消えます。
炎が思ったより高さがでても慌てないようにしましょう。
コンロからの引火が怖いならばチャッカマン
フランベはコンロからブランデーに引火させるのが手軽ですが、フライパンを傾けるのが怖いという人はチャッカマンを使うのがおすすめです。
ブランデーを食材に振りかけたらその上でチャッカマンを着火させて燃やします。
スマートとは言えませんが、フランベの本来の目的である食材にブランデーの香りをうつすということは果たせます。
下手にフライパンを揺すって中身をこぼしてしまったりするより断然安全です。
フランベで美味しい調理
なんでもかんでもフランベすれば良いというものではありません。
食材には相性というものがあります。
とくに、フランベに向いている料理や食材などを紹介します。
ビーフステーキ
ビーフステーキはフランベの代表的な料理の1つともいえます。
ビーフステーキは常温に戻してから焼くのが美味しく焼くコツです。
そのあと、仕上げにフランベをします。
ブランデーの香りを移すと同時に肉の臭み消しの意味もあります。
ボークソテー
ポークソテーを作る時はビーフステーキよりも念入りに火を通すようにしましょう。
また、ブランデーのほかにカルバドスやワインなどややフルーティーなアルコールも相性が良いです。
フランベしたあとにバルサミコ酢を足すのもおすすめです。
魚介類
海老やホタテ、白身魚などはブランデーのほかに白ワインもおすすめです。
加熱し過ぎると固くなってしまうので見極めが大切です。
クレープシュゼット
フランベはスイーツにもぴったりです。
時間があるときにクレープを焼いておいて冷凍しておけばいつでもたのしめます。
安い市販のクレープもフランベするだけで特別なデザートへと変身します。
甘味の強いフルーツブランデーなどでフランベをするのがおすすめです。
たりなければハチミツや砂糖を足すのも良いでしょう。
しかし、糖分が多いと焦げやすくなるので、焦がしてしまうのには注意が必要です。
フルーツ
バナナ、モモ、パイナップルなどをフランベすると高級感のあるスイーツになります。
甘味の強いブランデーやラム酒がおすすめです。
バニラアイスを添えるとよりゴージャスです。
ハチミツやメープルシロップを添えるのもおすすめです。
ミントの葉や粉砂糖を飾ったり、一緒にフランベしたクレープを添えたりすればかなり本格的なデザートになります。
まとめ
フランベは素人でも自宅で行うことができます。
しかし、安全対策には十分に注意をする必要があります。
フランベをするときは可燃性のものはフライパンの側に置かないよう充分に注意をしましょう。
また、最初はキャップ一杯分のブランデーからやるようにしましょう。
間違っても思うように火がつかないからと言ってフライパンをのぞきこむようなことはしてはいけません。