ブランデーの魅力が堪能できるおすすめの飲み方

ブランデー

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ブランデーといえば、まずストレートで飲むのが王道です。

しかしそれ以外にもいろいろな楽しみ方があります。

水割り、ソーダ割、オンザロック、そしてカクテルと、実はブランデーには様々な味わい方があります。

ブランデーの魅力を存分に味わうために、そして初心者の方にはブランデーを好きになってもらうために、おすすめの飲み方と楽しみ方についてご紹介します。



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ブランデーグラスについて

ブランデーを楽しむには、まずグラス選びからです。

ブランデーと言えば、ワイングラスを大きく広げて脚(ステム)を短くしたような、チューリップ型のブランデーグラスがあります。

昔のブランデーはあまり香りが立たなかったので、この形のグラスを手で包み込むようにして持って、体温で温めながら飲んでいました。

しかし今のブランデーは品質が良くなって、このようにしなくても香りが立ち、温めるとかえって香りが逃げるので、このグラスはだんだん流行らなくなりました。

ブランデーグラスは特に形にこだわらなくても良いとされているので、ワイングラスで代用しても十分ですが、もしあればワイングラスより細くできているシャンパングラスの方が、香りを逃さなくて良いかもしれません。

特にこだわりがある場合は、オーストリアのグラスメーカー「リーデル」やフランスのメーカー「バカラ」が、ブランデーにふさわしいグラスを作っています。



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ブランデーをストレートで飲むときの味わい方

ブランデーの本来の飲み方はストレートです。

ブランデーを薄めないで飲むべきだという最大の理由は、薄めるとブランデーの香りが失われるからです。

ブランデーは、味よりも「香り」を楽しむためのお酒です。

果物由来のフルーティーで芳醇な香りがブランデーの命です。

お酒に強くない人も、まず最初はほんの少量でもストレートで香りを味わって(たとえ飲まなくても)、割って飲むのはそのあとにしましょう。

ブランデーは冷やさず、室温で飲むのが基本です。

ブランデーをグラスに40-50㎎ほど入れて、大体この量の一杯を30分くらいかけてゆっくり飲みます。

まずグラスに鼻を近づけて、豊かな香りを楽しみます。

それから少し口に含んで、香りを鼻へ回すようにしながらゆっくり味わいます。

ブランデーは舌や喉よりも、鼻で味わうようにしましょう。

ストレート以外の飲み方は邪道?

本場フランスやヨーロッパでは、ブランデーはストレートで味わうものとされていて、それ以外の飲み方は邪道とされる傾向があります。

「ブランデー、水で割ったらアメリカン」というコマーシャルがありましたが(かなり古いですが)、水やソーダなどで割る飲み方は「アメリカ流」とされて、本流ではないという考え方がヨーロッパにはまだあります。

しかしブランデーはアルコール度が40%もあるので、なかなかすべての人がストレートで飲めるものではありません。

昔のヨーロッパでも、女性には水で割ったブランデーをすすめたり、一部の知識人の間では水割りやソーダ割りを好んだ人がいました。

割ったりオンザロックにする飲み方は、ヨーロッパでも広まりつつあるので、好きなやり方で飲んで構いません。

ただ、正式な場で飲むときや、他の人から高級なブランデーをご馳走になるときは、水割りやソーダ割りは失礼になることもあるので気をつけましょう。

また、本場フランスのブランデーの産地でこのような飲み方をすると、見下されるかもしれません。

水割り、ソーダ割り、オンザロックの飲み方

水割りにするときは1:1の割合にするのがおすすめです。

ソーダ割りもそれくらいが良いでしょう。

ただソーダ割りにすると、本来の香りが味わいにくくなります。

ブランデーをオンザロックで味わうこともできます。

昔のブランデーは温めて飲んだくらいですが、今のブランデーは質が良いので、氷を入れても十分な香りが立ちます。

ウイスキーのオンザロックのように、氷を入れたグラスにブランデーをゆっくり注ぎましょう。

この時シャンパングラスのような細いグラスだと飲みにくいので、オンザロックにはウイスキーグラスが便利です。

人気のブランデーベースのカクテル

ブランデーをベースにしたカクテルは何十種類もありますが、その中で特に人気が高いものをご紹介します。

サイドカー / アップルカー

サイドカーは、ブランデーをベースにホワイトキュラソーとレモンジュースを加えた、さわやかな口当たりのショートカクテルです。

ブランデーをカルヴァドスにすると、アップルカーになります。

アレクサンダー

ブランデーをベースに、生クリームとカカオリキュール、少量のナツメグを合わせたカクテルです。

チョコレート味で飲みやすいので女性に人気ですが、アルコール度は高いです。

ホーセズネック

ブランデーをジンジャエールで割って、らせん切りにしたレモンを添えたもの。

レモンの皮が馬の首のように見えるところからこの名前になりました。

ジャックローズ

カルヴァドスなどアップルブランデーをベースにして、ライムジュース、シュガーシロップ、グレナディンシロップを合わせたカクテルです。

美しい紅色とフルーティーな香りで女性に人気があります。

そういえば、映画タイタニックの主人公はジャックとローズでしたね。

少し変わったブランデーのカクテル

これもカクテル?

と思うような、少し変わったブランデーのカクテルがあります。

ニコラシカ

ストレートのブランデーが入ったグラスの上に、輪切りのレモンを蓋のように乗せ、その上に砂糖を盛って出します。

レモンと砂糖を口に含んでブランデーを飲むことで完成、というわけです。

混ぜられていない別個の材料がセットで出されているだけで「これでもカクテルなのか?」と思ってしまうカクテルです。

ストレートのブランデーの香りが味わえるのが良い点です。

カフェロワイヤル

コーヒーのスプーンに角砂糖を乗せて、ブランデーをしみ込ませたら火を付けます。

青い炎と香りを楽しんだら、溶けかけた砂糖をコーヒーに入れます。

火で燃やすことによってアルコールが飛ぶので、お酒が飲めない人でもブランデーが楽しめます。

ブランデーの華やかな香りとロマンチックな雰囲気を演出する味わい方です。

コーヒーに入れるものですが、これもカクテルの一種として扱われます。

ブランデーに合う食べ物

ブランデーは値段が高いこともあり、食事と一緒に飲むよりも、それだけで味わうお酒というイメージが強いと思います。

しかしブランデーは白ブドウなどでできていて、ワインと親戚関係ということもあり、ワインのように食事と一緒に楽しむことができるお酒です。

フランス料理やイタリア料理と合うのはもちろん、日本料理屋や中華料理ともよく合います。

もし食中酒として飲まずに、他につまみを求めるなら、ブランデーには甘口のものでも辛口のものでもよく合います。

甘口のものでは、チョコレート、特にビターチョコがよく合います。

チョコレートは胃の中でバリアを作るので、アルコール度数が高いブランデーを飲むときには胃の粘膜を守る役目を果たし、また腸管からアルコールが吸収される速度を調整するので、悪酔いも防ぎます。

健康面からみても、ブランデーとチョコレートの相性は良いと言えます。

その他、ドライフルーツ、ナッツ、チーズなどが定番です。

チーズはどんなものでも合いますが、この機会にブランデーの産地に近いところで作られたチーズを試して、本場の雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか?

まとめ

ブランデーは香りを楽しむのが一番のポイントです。

女性にも好まれるフルーティーな香りと、ゴージャスなムードが味わえます。

初心者の人は、良いブランデーを選んで、少量でも良いのでまずストレートから試してみましょう。

良いブランデーを選んでその香りに魅了されたら、あとはご自分に合った飲み方でブランデーの魅力を存分に楽しんでくださいね。

ブランデー