北欧に世界も大注目! マックミラ蒸留所からスウェディッシュ・ウイスキーのおすすめ。

ウイスキー

ウイスキーがスコットランドやアイルランドのもの、という時代はすでに終わりました。

日本、台湾、オーストラリア、南アフリカなどにも新しいウイスキーを造る蒸留所が多く創設されています。

そんな中注目が集まるのが、ヨーロッパの北・スウェーデンの蒸留所。

最初の蒸留所は、住宅街の中に作られたとか。

スウェディッシュ・ウイスキーとはどのようなものなのでしょうか。



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スウェーデンのお酒事情は?

日本にいるとあまり聞こえてこない北欧の事情。

スウェーデンの人々はどんなお酒を好んでいるのでしょうか。

一般的に飲まれているのはビール、ワイン、ウォッカ、ウイスキーなど。

その他スウェーデン特有のシードル、スナップス、プンシュなどというちょっと聞きなれないものもあります。

酒税はアルコール含有率によって定められ、物価の高い北欧らしく、アルコール飲料も高価です。

そんなスウェーデンでは一時生産がストップしていたウイスキー。

近年になって新しい蒸留所が操業を始めたことで、俄然注目が集まってきました。

一時はなかなか手に入らない幻のウイスキーだったのですが、生産が安定してきた最近では比較的入手しやすくなったとか。

地元のウイスキーファンのみならず世界中から好評を博しています。



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スウェーデンでは北欧最大規模のウイスキー・フェスティバルが開催される

ウイスキーと言えばアイルランドやスコットランドを連想しますが、スウェーデンの人たちもウイスキーが大好きです。

それは、北欧で行われるウイスキー・フェスティバルの多さに現れていると言えます。

数ある北欧のウイスキー・フェスティバルの中でも最大と言われるものはスウェーデンのストックホルムで開かれる「ストックホルム・ビアー&ウイスキー・フェスティバル」です。

9月の終わりから10月の初めにかけて、週末2回にわたって開かれます。

「ビアー&ウイスキー」となっていますが、比重はかなりウイスキーに傾いている様子。

世界中からウイスキー製造者やブランドアンバサダーが訪れ、マスタークラスを主催しています。

人口80万のストックホルムにフェスティバルを目的で3万6千人以上が訪れるといいますから、大変な規模ですね。

フェスティバルではどんなことをするの?

フェスティバルはウイスキーメーカーや代理店がスタンドを出している主会場のホールと、セミナーが開かれる講演会場に分かれます。

入場者は各社のスタンドを回り、メーカーや代理店の担当者に商品の説明を受けながらサンプルをテイスティングすることが出来ます。

またセミナー会場では各ブランドが蒸留所の歴史や製法、製品の説明を行っており、研究熱心なウイスキーファンが多く参加します。

いずれの会場も有料ですが、ただ飲み狙いのビジターを避ける目的があります。

セミナーでは日本のサントリーや東亜酒造なども参加し、人気を博しているようです。

スウェーデンの人たちのウイスキーへの情熱が伝わってきますね。

マックミラ蒸留所

シングルモルトウイスキーを造るという伝統を持たなかったスウェーデンで初めて作られた、シングルモルトウイスキーの蒸留所です。

マックミラという名前は蒸留所のある場所に因んで名づけられました。

場所はイェブレの南西、バルボの住宅街の中。

そもそもの始まりは、同じ学校の8人の同級生が集まったスウェーデンのスキー場でした。

たまたま彼らは全員がホストのためにウイスキーを持参していたのです。

そこからウイスキーの話になり、ウイスキー製造についてのプランが話し合われたのです。

スウェーデンにはオリジナルのシングルモルトウイスキーが無く、彼らが自分たちで造ろうということになりました。

そして、翌年には会社を設立します。

170種類ものレシピを試し、ようやく2002年に2種類のレシピに絞り込むことができました。

2006年2月にはスウェーデン初のシングルモルトウイスキーが発売され、わずか20分で完売してしまいました。

マックミラ蒸留所のこだわりとは…

マックミラ蒸留所では製造に使用される原材料はすべて蒸留所から半径75マイル以内で賄っています。

水は自然の濾過プロセスを経た近くの水を高強度のUV滅菌をして使用。

さらに、ジュニパーベリーとスウェーデン産のピートを炊きこんだほかにはないオリジナルな麦芽を使用しています。

その独創性は「ウイスキー・バイブル」の著者として有名なジム・マーレイ氏からも高く評価されました。

また、使用するキャスクの種類は4種類。

バーボン樽、シェリー樽、スウェディッシュオーク樽、クラシックアメリカンバーボン樽とスウェディッシュオーク樽から特別に作られた樽です。

スウェディッシュオークはマックミラン蒸留所のウイスキーを造る上でかかすことはできません。

スウェディッシュオークの特徴はそのスパイシーさ。

サンダルウッド、ジンジャー、黒コショウなど、ウイスキーに様々なスパイシーなヒントを与えます。

そんなキャスクで熟成されたウイスキーは一切添加せず、自然のままのカラーでボトル詰めを行います。

現在はマックミラの村から東へ約6マイルの場所に第2の蒸留所が設立されており2011年から稼働を始めています。

スウェーデンらしい味を作ることを目標に、地元の原材料のみで生産を続けているのです。

マックミラ蒸留所のウイスキーのおすすめ

創設されてからまだまだ日の浅いマックミラ蒸留所ですが、世界的な評判はすでに高いです。

本場スコットランドにも負けないシングルモルトウイスキーは2012年には「インターナショナルワイン&スピリッツコンペティション」において「ヨーロッパ・スピリッツ・プロデューサー」部門においてダブルゴールドメダルを獲得したほどです。

かのジム・マーレイ氏からも賞賛を受けたというスウェディッシュ・ウイスキーはどんなものなのでしょうか。

Mackmyra Ten Years

アメリカンオーク樽で、ボダス鉱山の地下50mで熟成されました。

蒸留所創設から10年を記念したシーズンウイスキーです。

カラー:淡いゴールド香り:スパイシーでフルーティ。

ベリーのフルーツを感じる。

ドライフルーツ、スパイスの香りも強い味わい:フルーティでソフト。

かすかにスパイシー。

バニラ、レーズンの甘さもある。

ミディアムボディでまったりとしながらも飲みやすい。

Mackmyra Brukswhisky

2015年、ビル・マーレイ氏のウイスキー・バイブルにも取り上げられた逸品です。

複雑で最も美しいウイスキーという評価を受けました。

ロックで頂くのがおすすめです。

カラー:小麦色香り:バター、柑橘類、ナシ、甘草、バナナとミント味わい:フレッシュフルーティとバナナスコッチの若々しい味わい。

ピリッとしたスパイスも感じる。

スモーキーで複雑な後味2010年「インターナショナルワールドスピリッツコンペティション」にてシルバーメダルを受けた他、数多くの賞を受賞しています。

Mackmyra Svensk Rök

スウェーデンのジュニパーの風味を強く感じる、スウェディッシュ・ウイスキーらしいウイスキーです。

カラー:淡い黄金色香り:スモーキーでピーティ。

ジュニパー、バニラ、カラメルなど。

柑橘系のフルーツも香る味わい:ハーブ、乾燥したオークの香り。

ミネラル、アニス、わずかに塩気もある

まとめ

日本ではなかなかお目にかかることのないスウェディッシュ・ウイスキーですが、独特の風味を持っているようで、試してみたくなりますね。

以前にはスウェーデンには蒸留所が無かったのですが、このマックミラ蒸留所が出来てからはあちこちに蒸留所が作られるようになりました。

マイクロ蒸留所とも呼ばれる小さなものが多いのですが、その味わいには世界中から注目が集まっているとか。

日本ではインターネットで購入可能なものもあります。

まだまだ進化が気になるスウェディッシュ・ウイスキーから目が離せませんね。

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