一度は飲んでみたい!世界の最高級ブランデーについて
ブランデーは世界で最も高級なお酒ともいわれています。
中には1杯で数万円クラスのものや、ボトル1本で数億円のブランデーも!
しかし高級銘柄のブランデーはただ値段が高いというだけでなく、他の洋酒には無い香りと味わいを持っています。
安酒には真似できない風味豊かさをもつ高級ブランデーには多くの人々が魅了されているのです。
今回は、人生で一度は飲んでみたい高級ブランデーの世界をご紹介しましょう!
目次
一生に一度は飲んでみたい!憧れの高級ブランデー
日本では、ビールやワインといった洋酒に比べてブランデーがそれほど一般的に飲まれていません。
なんとなく、ブランデーにとっつきにくいイメージを持っているという方も多いことでしょう。
それもそのはず、実はブランデーは「世界で最も高価なお酒」とも言われているんです。
特に、コニャックをはじめとした高級ブランデーは、中国などで賄賂として使われることがあるというほど。
また、偽造を防止するために飲み終わったブランデーのビンは必ず粉砕してから捨てることが推奨されている国もあるのだとか。
高級ブランデーは本来飲み物でありながら、まるで宝石のような扱いを受けています。
それだけ価値のあるものだからこそ、ブランデーは贈り物としても使われます。
目上の人の祝いの品として、結婚式などの縁起物として、高級ブランデーは最高の贈り物になります。
何十年も熟成された高級銘柄のブランデーは、安酒とは一線を画した芳醇な香りと味わいを持っています。
その風味は、普段お酒を飲まない方でも違いを感じ取れるほど。
気軽に飲めるビールやワインも良いですが、一度は世界に名だたる高級ブランデーを飲んでみたいものですね。
最高級ブランデーに与えられる称号!?ナポレオンクラスってなに?
ブランデーには、ブレンドされている原酒の中で最も古いものの熟成年数を表した称号が与えられます。
原酒の熟成年数が3年以上であれば、十分にブランデーとして出荷できるのですが、中には10年以上も熟成させ続けるブランデーもあります。
最低でも7年、長いものでは100年以上も熟成を進めた最高級ブランデーが「ナポレオンクラス」と呼ばれるものです。
コニャックなどの有名ブランデーの場合、全国コニャック事務局などによって厳しく指定された条件をクリアしたブランデーのみが、ナポレオンクラスを名乗ることができます。
ただしコニャックとアルマニャック以外の銘柄ではナポレオンクラスの基準を明確に定めていないメーカーも多く、単にそのメーカーで最も良いブランデーにナポレオンクラスと表記している場合もあるので本物のナポレオンクラスブランデーを見極めるには注意が必要です。
本物のナポレオンクラスのブランデーは、当然普通のブランデーよりも高価で、気軽に飲める品ではありません。
しかし、芳醇な口当たりや豊かな風味はやはり他のクラスのブランデーと比べても格別です。
ナポレオンクラスより上をXOクラス・エクストラクラスと呼ぶ場合もある
ナポレオンクラスがブランデーの最高等級として扱われることが一般的ですが、メーカーによってはナポレオンクラスよりもさらに長い年数熟成したものを「XOクラス」や「エクストラクラス」と呼ぶことがあります。
ナポレオンクラスの熟成年数が最低7年であるのに対し、XOクラスは最低10年、エクストラクラスになると70年以上の熟成を必要とする場合も。
ただし、ナポレオンクラス以上のブランデーについては未だ明確な基準が設けられておらず、メーカーによっては10年熟成したブランデーも100年熟成したブランデーも、総じてナポレオンクラスとして販売していることがあります。
熟成年数だけがブランデーの質を決めるわけではありませんが、時間をかけて熟成を重ねたXOクラス・エクストラクラスのブランデーの風味は、若いブランデーには決して真似できません。
世界三大ブランデーとは
世界には100を超える銘柄のブランデーがあります。
しかし中でも名高い「世界三大ブランデー」と呼ばれるものをご紹介しましょう。
ブランデーを嗜むなら、まずはこの三大ブランデーを知っておいて損はありません。
また、これから初めてブランデーを飲んでみたいという方にこそ、最初のブランデーには三大ブランデーをおすすめします。
はじめに世界でも愛されている味を知っておくことで、その他の銘柄との違いを感じ取ることができます。
コニャック
世界で最も有名なブランデーといえば、やはりコニャックでしょう。
お酒に詳しくない方でも、コニャックという名前くらいは聞いたことがあるのでは?
コニャックは、フランスのコニャック地方で造られるブランデーです。
フランスの優れた農業製品にのみ与えられるアペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(AOC)の基準を満たしたものだけが、コニャックの名を冠することを許されます。
コニャックはブドウを蒸留して造られる伝統的なブランデーであり、熟成に依る等級のほかに、原料のブドウを育てる畑の土壌にも厳格な等級を定めて管理されています。
芳醇な香りを持つため、水割りやロックではなくストレートで楽しめるのが特徴です。
アルマニャック
コニャックと同じくフランス原産で、よく並び称される高級ブランデーがアルマニャックです。
その歴史はコニャックよりも古く、フランスでは「最古のブランデー」としても知られています。
700年以上も前からフランスの人々に愛され、ルイ15世もアルマニャックを愛飲していたとか。
アルマニャック地方で造られたブランデーの中で、厳しい審査をくぐりぬけたものだけがアルマニャックとして販売されます。
「半連続式蒸留」という珍しい製法で造られており、コニャックなどのブランデーが2度の蒸留に分けて製造されるのに対し、アルマニャックは一度の蒸留で時間をかけて造られます。
こうした製法で生まれたアルマニャックは、他のブランデーと比べても独特で爽やかな後味を持っています。
カルヴァドス
カルヴァドスはフランスのノルマンディー地方のごく限られた地域で造られるブランデーですが、三大ブランデーに数えられるほど世界でも人気のブランデーです。
コニャックやアルマニャックはブドウを原料として製造されますが、カルヴァドスはリンゴを原料としています。
アップル・ブランデーと呼ばれるもので、ブドウ原料のブランデーよりも甘みが強く、リンゴの風味が豊かなブランデーです。
世界で一番高いブランデー「ヘンリー4世/ヘリテージ・グラン・シャンパーニュ」
最後に、熱狂的なブランデー愛好家でもなかなか手が出せない!
世界で最も高級なブランデーをご紹介しましょう。
それは、1300年代に生きたイングランド国王ヘンリー4世の子孫が製造販売しているブランデーで、「ヘンリー4世/ヘリテージ・グラン・シャンパーニュ」という銘酒です。
ヘリテージ・グラン・シャンパーニュはヘンリー4世の子孫にあたる方が100年以上も前から樽の中で熟成していたブランデーで、その貴重さから「飲むと不老不死になれる」という噂が飛び出すほど。
現在地球上で最も高級なブランデーとされるヘリテージ・グラン・シャンパーニュのボトルには、24金と6500個のダイヤモンドがちりばめられ、高級さに拍車をかけています。
お値段なんと2億1600万円!
それでも一度飲んでみたいと世界中のブランデー愛好家たちが追い求め、幻のブランデーとも言われています。
まとめ
世界でも愛好家の多いブランデーの世界。
いきなり最高級の1杯数万円クラスのブランデーから入る必要はありませんが、小さなボトルなら高級銘柄のものでも数千円で手に入ることがあります。
ほとんどブランデーを飲んだことがないという方は、まず小さなボトルで高級ブランデーを試してみませんか?
今まで知らなかった銘酒の世界に感動すること請け合いですよ!