大人の飲み物バーボン・ウイスキーのおすすめの銘柄8選
1789年にエライジャ・クレイグ牧師によって作られ始めたのが最初と言われているバーボン・ウイスキー。
その名前はフランスの「ブルボン朝」に由来しています。
定義としては、かつてはケンタッキー州で生産されたコーン・ウイスキーのことでしたが、現在では法律でその作り方がしっかりと明記されており、それに準拠したものをバーボン・ウイスキーと呼びます。
今回は濃厚で深い味わいを持ち、一般的にも愛されているバーボン・ウイスキーの銘柄を紹介していきます。
1.アーリータイムズ
1860年にアーリータイムズ・ステーションと呼ばれる村で最初に蒸留製造されました。
現在「ブラウン=フォーマン社」がそのブランドを所有していて、この銘柄は1920年代を中心に広く知られるようになりました。
アメリカ合衆国が禁酒法を敷いていた時代では、「医療用ウイスキー」の表示を行うことで、法律の適用を免れていました。
現在、アメリカで販売されているアーリー・タイムズは、再利用の焦がしオーク樽で熟成したウイスキーが20%を占めるため、バーボンとしてではなく、ケンタッキー・ウイスキーとして販売されています。
しかし、輸出用は現在でもバーボン・ウイスキーとして輸出されています。
味は切れがあり飲みやすく、冷やして飲むことでその味は引き立ちます。
2.I.W.ハーパー
1877年にアイザック・ウォルフ・バーンハイムによってケンタッキー州ルイヴィルで生み出されました。
その名は彼のイニシャル(I.W.)とその親友のフランク・ハーパーから名づけられています。
世界の博覧会で5つのゴールドメダルを獲得するなど評価も高く、これらのメダルはボトルのゴールドラベルに印刷されています。
禁酒法の時代後、バーンハイムは1937年にブランドをシェンリー社に売却しました。
日本では麒麟麦酒が輸入元となっています。
爽やかな味の特有の刺激も少ない味が特徴で飲みやすいです。
また、I.W.ハーパーをベースに用いたハイボールは「ハーパーソーダ」と呼ばれることでも有名です。
3.ジム・ビーム
ケンタッキー州クラーモントで製造されているバーボン・ウイスキーをジム・ビームと呼びます。
ビーム社が所有していた銘柄は、サントリーホールディングスが買収し、2014年5月に社名はビーム サントリーに変わりました。
バーボンとされる必要条件に当てはまっているのが特徴で、マッシュはトウモロコシが51%を越え、新しい、焦がしたオーク樽のなかで、2年以上の長い期間貯蔵されアメリカの必要基準を満たしています。
標準の白ラベルのジム・ビーム・ウイスキーは明るい琥珀色をしているのも特徴です。
甘味を感じやすく、口に入れると柔らかい風味が広がるのでロックでも飲みやすいバーボンとなっています。
4.フォア・ローゼズ
元々はフランスの酒造メーカーが1888年に創業したアメリカ合衆国産バーボンですが、現在は麒麟麦酒が所有しています。
フォア・ローゼズは「四つの薔薇」を意味し、その由来は、創業者と、その兄弟と、二人の息子の4人の名前に「Rose」が含まれているためという説が広まっています。
ケンタッキー州で製造販売されているフォア・ローゼズ・バーボンは、現在はアメリカの他の州においては流通していません。
スーパーマーケット等では入手することが出来ない上に、他国で販売されているバーボンとは別の製法が用いられています。
主原料はトウモロコシとライムギですが、他のバーボンと違い、5年間の熟成という過程が加わります。
それによって、風味と色合いがさらに加わるのが特徴です。
貯蔵の仕方も特徴的で、他のケンタッキーの製造業者は各階のあいだの温度差を利用するために何階建てかの建物に貯蔵しますが、フォア・ローゼズ一階建ての倉庫で貯蔵を行います。
デザート的に食後の一杯として飲みやすいスッキリとして最後に香りがくる味が特徴です。
5.メーカーズマーク
ビーム サントリーが保有し、ケンタッキー州ロレットの蒸溜所で製造されているアメリカ製バーボン・ウイスキーです。
原料にライ麦ではなく冬小麦を使用しているため、一般的なバーボンと違い、独自の柔らかい口当たりが特徴です。
もっとも風味よく仕上げるための原料の配合はパンを繰り返し焼き、その味わいをもとに吟味していくことだというレシピに辿り着き、その味を証明するに至りました。
この冬小麦がふくらみのあるやわらかで繊細な香味を育む重要な役割を担っています。
多種多様な小麦の種類の中から「Soft Red Winter Wheat」というマイナーな品種だけを選別して使用しています。
ボトルの一つ一つにしてある封蝋は現在でも全て手作業で行なわれているため、それぞれのビンによって微妙に形が違うのも楽しみ方のひとつです。
口あたりがマイルドさからロックでも飲みやすく、初めて飲む人にもおすすめの1本になっています。
6.ワイルドターキー
オースティン・ニコルズ社が製造するバーボン・ウイスキーです。
この会社の社長であるトーマス・マッカーシーが自慢のバーボンを七面鳥狩猟仲間にふるまったところ、好評で仲間の一人が七面鳥にちなんで「ワイルドターキー」と名付けたことがその名前の由来です。
穀物の構成比率は非公開となっています。
しかし、原材料についてウイスキーに香味と風味を与えるため、全てのバーボンの中でトウモロコシの使用量が最も低く、ライ麦と大麦麦芽を多く使用しているとは公表されている。
60度から65度と低めの度数で蒸留され、常に低い度数を保ち続けます。
このおかげで水割りなどでも割る量を抑えることが可能となり、その香味や風味は損なわれることなく本来の味を楽しむことができることが特徴です。
風味だけでなく他のバーボンには無い強いコクも特徴のひとつです。
7.エライジャ・クレイグ
アメリカ合衆国のバプテスト派の牧師であり、バーボン・ウイスキーを最初に製造したと伝えられているエライジャ・クレイグ牧師。
その彼の名前にちなんで名付けられたバーボン・ウイスキーです。
彼は「バーボンの父」として知られていて、ケンタッキー州ジョージタウンの創設者としても有名です。
現在ではヘヴン・ヒル社が販売しており、濃厚な風味と芳醇な香りが特徴的なプレミアムバーボンです。
8.ウッドフォードリザーブ
ケンタッキー州ウッドフォード郡ヴァーセイルズ市で製造されているバーボン・ウイスキーの銘柄です。
ウッドフォードリザーブ蒸溜所はケンタッキー州最古の蒸溜所でもあります。
スモールバッチ(少量生産)が特徴で、昔ながらのこだわった製法を現在でも続けている高級なバーボンです。
ブラウン・フォーマン社がそのブランドを所有しており、日本ではアサヒビールが輸入販売を行っています。
競馬のケンタッキーダービーのオフィシャルバーボンとしても世間では広く知られています。
アルコール度数43度のスーパープレミアムバーボンで、石灰岩のブロックで建てられた独特の貯蔵庫を使用し、オーセンティックでゆっくりとした均一の熟成を重ねることで生みだされる、桁違いのマイルドな味わいが特徴です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
まだまだバーボン・ウイスキーの銘柄は数多く存在します。
ケンタッキー州で生まれ、長い時間をかけて、その味わいを確固たる物にしてきたウイスキーの味わいは深くまろやかです。
会社によってレシピも異なり、その味わいを楽しむことが出来るのも特徴です。
飲みやすいウイスキーなので、飲み比べてみてあなただけの1本を見つけてみましょう。