流行り始めている今だからこそ知りたい本当のウイスキーの楽しみ方

ウイスキー

昨今のハイボール人気を受けてウイスキー自体に興味を持つ人が増えています。

しかし興味を持って自分で買ってみようと酒屋へ行っても、膨大な種類のウイスキーを目にすればどれを選べばいいのか分からず戸惑うのはよくある事です。

原料から作り方だけで考えても大きく分けて3種類もあり、意識しなければ味の違いは分かっても原料にまでは意識がいかないのは当然です。

モルト(大麦麦芽)だけを原料にしたものを「モルトウイスキー」、トウモロコシなどの穀物を原料にしたものを「グレーンウイスキー」、その2つをミックスして作られたものを「ブレンデッドウイスキー」と呼び、他にも種類はありますが現在日本で飲まれているウイスキーはほぼこの3種のいずれかに当てはまると考えられます。

これを意識した上で探してみると、今までに見えなかったものが見えるようになり、必ず好みのウイスキーが見つかるでしょう。



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世界の5大ウイスキーから自分の好みを探してみよう

ウイスキーには5大産地と呼ばれる5つの産地があります。

一般的にその産地によりスコッチ、アメリカン、カナディアン、アイリッシュ、ジャパニーズとそれぞれ呼ばれています。

使う原料以外に蒸留のやり方など作り方に違いがあり、その土地特有の味わいが感じられるので特徴と違いを覚えましょう。

世界一のシェアを誇るスコッチ

細かく定められた条件がありますが、絶対的な条件としてスコットランドで製造されたウイスキーのみを指す名称です。

シングルモルトのウイスキーを総じてスコッチを呼ぶ人もいますが、厳密にはそれは違っているので覚えておくといいでしょう。

ウイスキーの全生産量のうち7割を占める人気で、燻製のようなスモーキーな味わいをしています。

ウイスキーに慣れていない人でもすんなり入れる癖の少ない銘柄が多いのも特徴です。

珍しいトウモロコシ原料のアメリカン

バーボンやテネシーといった地域の名前を関したウイスキーが有名です。

スコッチに比べて風味の癖が強く独特なものが多いので、はまる人はこればかり飲むようになりますが、苦手な人はとことんダメだったりします。

いきなり瓶で購入するよりは居酒屋などで一度飲んで味が合うか確認するのがおすすめです。

静かな味わいが染みるカナディアン

例外はありますが基本的に主原料をトウモロコシベースとするウイスキーとライ麦を主原料とするウイスキーをブレンドしたものをこう呼びます。

トウモロコシベースを使用していますが、アメリカンと比較して驚くほどに大人しい風味です。

しかし薄味というわけではないので、水割りやハイボールにしても美味しく飲むことが出来ます。

優しくホッとする味わいのアイリッシュ

飲み口はスコッチに近いですが、もう少し大人しく飲みやすいのが特徴です。

大麦麦芽以外に未発芽の大麦やライ麦、小麦なども原料として使用されているため、大人しい飲み口に比べて味は意外と複雑で奥深く感じられます。

複数のウイスキーを飲み比べする際などは2杯目か3杯目あたりに飲むと前後に飲むウイスキーとの差をはっきりと感じられるでしょう。

スコッチに慣れてきた人が次に手を出す種類としておすすめです。

隠れ人気のジャパニーズ

意外と感じる人も多いかもしれませんが、日本のウイスキーは世界的にも人気が高く産地としても有名です。

スコッチウイスキーの流れを汲んでいるため、味、風味とも近いものがあります。

スーパーやコンビニなどでも手軽に購入できる種類が多いですが、比較的安価な値段に対して味のパフォーマンスがとても高いです。

スコッチには高価なものを少なくないので、ウイスキーに興味を持ったならまずはジャパニーズウイスキーからスタートするというのはおすすめの入り方です。



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意外と知られていない二つの美味しい飲み方

ウイスキーの飲み方といえばストレート、ロック、ハイボール。

だいたいはこの3種類のいずれかが選ばれるのではないでしょうか。

もちろん間違いではありませんが、他にも美味しい飲み方があるという事を知っておいて損はありません。

自分で作るからこそ自分に合った飲み方、人にもおすすめ出来る飲み方を覚えておきましょう。

ミスト

細かく砕いた氷をグラスいっぱいに入れてそこへウイスキーを注いで飲むという飲み方です。

イメージとしてはウイスキーと氷を同時に口の中に入れてかみ砕きながら飲むような形で、同じく氷を使ったロックとは全く違う味わいになります。

氷を含むため急速に口の中の温度が下がりますが、ウイスキーの持つ熱により喉越しは熱くなるという不思議な体験が出来ます。

細かく砕いた氷は溶けやすくグラスに注いだら早めに飲まないといけないため、ゆっくり味わいたいという人よりはどんどん飲みたいという人におすすめの飲み方です。

ホットウイスキー

冬の一杯はこれ以外には考えられないと言い切れる飲み方です。

作る際に大事なのはお湯の量で、好みによるところもありますがウイスキーに対して3倍ほどのお湯で割るのがいいと一般的には言われています。

好みによりオレンジやレモンを絞って入れるとまた違った味わいとなるので、寝つきが悪いときなどは柑橘系の香りで心をリラックスさせて快眠へと導いてくれます。

おすすめのウイスキー3選

いろいろな種類や飲み方がある事は分かったけど、それでもどれを買えばいいのか決まらないというのは決しておかしな事ではありません。

ウイスキーというのはそれだけ複雑なお酒であり、それ故に魅力的なのです。

しかしいつまでも迷っていても仕方がないので特におすすめ出来るウイスキーを3種類紹介します。

サントリーウイスキー 響 JAPANESE HARMONY 700ml

最高のブレンデットウイスキーを一つ選ぶなら迷わず響の名前を挙げる人は少なくないでしょう。

モルトとグレーンという一般的な原料を元に作られているのに、他のブレンデットウイスキーとは一線を画す繊細な味わいと風味が特徴です。

口に含んだ瞬間に頭の後ろまで突き抜けるような香りが広がり、喉の奥にいつまでも余韻を残します。

一番オーソドックスなものでも5000円程の価格で、30年など高いものは10万円を超えるものもありますが一度飲んだら忘れられなくなる珠玉の一本です。

タリスカー10年

タリスカー 10年 箱入り 700ml

まるで口の中に煙を押し込んだような強烈なスモーキー感がタリスカーの特徴です。

ストレートでスコッチ特有のフレーバー感を味わうには最適なウイスキーですが、ハイボールにしてもそのフレーバー感が失われる事はないので好みに合わせた飲み方で楽しめます。

どこにでも売っているというタイプのウイスキーではないですが、タリスカーには探してでも一度は飲んでみるだけの魅力がります。

ワイルドターキー8年

バーボンウイスキー ワイルドターキー8年 700ml

50.5%とウイスキーの中でも高い度数を誇るワイルドターキーはバーボンというウイスキーを体現したような存在と呼べるでしょう。

一口含むと癖の強い香が一気に口内に広がり、強めの度数と相まって確かなコクが感じられます。

ミストにして飲むと氷によって度数が軽減されながらも風味を強く味わえます。

一緒に食べたいおつまみ3選

ウイスキーはアルコール度数の高いお酒です。

体への負担も考えて何かしらを一緒に食べながら飲む方が良いでしょう。

そこでウイスキーの味を損なわずに美味しく食べられ、手軽に入手可能なおつまみを選んでみました。

ピクルス

お酢のもつ酸味がウイスキーの味わいを引き立てます。

特に味の濃いピクルスはスモーキーなスコッチウイスキーと相性がよく、口の中に残ったフレーバー感をリセットしてくれるので、チェイサーの変わりにもなるほどです。

もし酢の物が苦手であれば日本のお漬物でも構いません。

意外に感じるかもしれませんが、実際に食べ合わせてみるとお漬物の塩味がウイスキーの甘味を引き出してくれます。

西瓜に塩をかけるようなイメージですね。

レーズンバター

バターの持つ甘味とほんのり感じられるレーズンの酸味がゆっくりウイスキーを味わいたい際にはピッタリです。

ストレートでウイスキーを飲んでいると喉に焼けつくような感覚を覚える事がありますが、レーズンバターは甘味と食感でその感覚を癒してくれるので、いつまでも飲み続けられるような錯覚に陥ります。

ウイスキーは甘いものにも合うので甘党な人には特におすすめ出来ます。

冷やしトマト

よく冷えた薄切りのトマトとウイスキーの相性は驚くほどバッチリです。

あっさり食べたければ何もつけずに、味に変化が欲しければ少量の塩かマヨネーズ、オリーブオイルなどをつけて食べても美味しいです。

どんな味付けで食べてもウイスキーには合いますが、ここで大切なのは「よく冷えた」トマトが合うという点です。

常温のトマトでは合わないとまでは言いませんが、相性の良さが半減してしまうので飲み始める前に冷やしておくのを忘れないようにしましょう。

まとめ

多面的な顔を持つのはウイスキーの魅力です。

産地や原料だけでなく、飲み方や共に食べるおつまみによって自分好みに合わせた楽しみ方が出来ます。

好みのウイスキーを見つけるというのは生涯を共にするパートナーを見つけるに等しい事です。

アルコール度数の強いお酒ですが、プリン体の少ない蒸留酒なので健康への影響を考慮しても長く楽しめるお酒でもあります。

期待に応えて様々な面を見せてくれるウイスキー、飲みすぎには注意しながら楽しく末永く付き合っていきましょう。

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