バーボンで作る名カクテル4種!由来&レシピのご紹介

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バーに行ってまず目を見張るのが、バーボンの種類の多さ。

何を隠そう、カクテル界隈において人気なのは、バーボンベースの種だと言われています。

何を注文したらいいのか分からないという人から、生粋のバーボン好きで自宅カクテルに挑戦したい人まで必見の、定番カクテル4種のウンチク・レシピと作り方の紹介をしていきます。



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バーボンカクテルの王様”マンハッタン“

最初に紹介するのは、バーボン好きなら誰でも知っている「マンハッタン」。

しかし、マティーニとマンハッタンの区別がつかない・正しい作り方は?

と迷っておられるかたもいらっしゃるでしょう。

由来や派生の説明からします。

”マティーニ”のアメリカ版

欧州生産のウイスキーを材料とした場合、“マティーニ”と呼ばれるのが普通。

ウイスキーの伝播・バーボンとの強い結びつきを示すカクテルです。

マンハッタンの名の由来は、英国の名政治家・チャーチル首相の母であるジェニー=ジェロームの振る舞ったカクテルとのこと。

米大統領候補者の応援パーティでねだられた彼女が、英国の上流階級で流行っている”マティーニ”を模したものをバーボンで作り、その場で数人と酌み交わしたとの逸話が残っています。

そのパーティが催されたのが、「マンハッタンクラブ」。

最も、すでに英国から伝来していたという説もあります。

また、スパイ映画「007シリーズ」で知った人も少なからずいるでしょう。

第2作目が公開された英国アクション映画『キングスマン』でも、スパイのモチーフとして実際に出てきます。

上流階級の紳士・婦人を象徴する、フォーマルな場にこそおすすめしたいカクテルです。

作り方

ステア・シェイクの2種類の作り方があります。

マンハッタンはステアが標準とされていますが、英国式のシェイクを好むバーテンダーも。

基本的には、バーボン3に対しベルガモット1・アンゴラチェスビターをひとさじ加えます。

使うグラスはカクテルグラスで、スッとグラスを干すのがスマートでしょう。

食前・食後もしくは立食パーティなどで飲むカクテルです。



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映画の名を冠した“ゴッドファーザー”

材料として使うアマレットはイタリア製のものが好まれ、イタリアの闇社会がテーマの小説から名付けされたお酒です。

スコッチウイスキーを使う場合がほとんどですが、バーボンをあえて使うバーテンダーも多いとのこと。

甘口だが度数高・呑み過ぎ注意

注意点として、ゴッドファーザーはカクテルのなかでもダントツに度数の高い種になります。

ナッツのような香りとスイーツのような芳醇さから女性にも好まれますが、呑みすぎには注意しましょう。

バーで注文する場合は、チェイサーを添えてもらうのが無難です。

ご自宅でも作りやすいので、バーボンのストックがある人は試し呑みもおすすめします。

作り方

バーボンまたはスコッチウイスキー3に対し、アマレット1の割合でブレンド。

あとはグラスで軽くステアするだけです。

おつまみと一緒にゆっくりと飲んでいくカジュアルなお酒なので、添えたいおすすめのお菓子もご紹介します。

最も人気なのは、ビターチョコレート・チーズの盛り合わせ。

クラッカーにジャムを乗せたものも人気です。

しかし、カクテル自体が非常に高糖質なので、健康に気を遣いたいのが正直なところ。

喫煙者であれば、葉巻やリトルシガーをおつまみがわりにするのがおすすめです。

女性に人気”サザンベル”

バーボンの口当たりをほのかな甘さ・爽快感でよりまろやかにし、若い女性に人気のあるカクテルです。

「お酒は何でも呑めるけど、カクテルのことはよく分からない」というかたにおすすめしたい一品。

貴婦人の呼び名を戴く甘口カクテル

名前の由来は、18〜19世紀にアメリカ南部へと入植した上流階級の女性。

彼女たちのことを、市井では「サザン=ベル」と呼んだそうです。

この時代の女性を取り扱った文学・映画として有名なのは『風と共に去りぬ』です。

ネグロイド女優として初の助演賞が与えられた映画としても有名で、お酒の歴史について味わいたい人にはおすすめ。

悲恋がテーマになっており、メランコリックな気分に浸りたいときは、ご自宅でカクテルとともに映画を鑑賞するのもおすすめです。

作り方

基本レシピはバーボンにミント・カカオをひと匙ずつ。

レモンを絞ったり、ジュースを使う場合もあります。

基本的にはカクテルグラスで作りますが、ミルクを入れるなどの多様なスタイルがあるのもポイント。

バーごとに作り方が違うので、お店を巡っては注文してみるのも面白みのひとつです。

ハイボールとは違う”コリンズ”

最後に紹介するのは、ハイボールに一手間加えたカクテル”コリンズ”。

普通のハイボールは飲み飽きた・ちょっと変わった味を試したいというかたにおすすめです。

バーで注文すると、通だと思われること間違いなし。

命名は発案者から

“コリンズ”はずばり人名です。

このメニューで入賞を果たした名バーテンダーであり、海外では著名。

ウイスキーで作るのが普通でしたが、風味が馴染むとしてバーボンが好んで使われています。

作り方

よくクラッシュした氷・バーボン2に対しレモンジュースを1・シロップひと匙が基本です。

ここから作り方が分岐します。

上記の材料をシェイクしてからソーダで割る方法と、ロンググラスにソーダとともに入れてステアする方法です。

シェイクをすると舌触りがなめらかになり、甘みが目立ちます。

ステアする場合は、キリッと冷えた口あたりが楽しめます。

ソーダの代わりにジンジャーエールを使うという方法もあり、一部のバーでは実践されているとのこと。

真夏の猛暑が続く日にグッと飲み干せる、庶民的なカクテルです。

カクテルのレシピを調べるには

日本語サイトでも、酒ログなどでバーボンカクテルのレシピは多数公開されています。

しかし、コンテストなどで入賞を果たしたレシピについては英語サイト公開のものが多く、やや調べにくいのが現状。

そこでマニアにおすすめしたいのが、カクテルに関する本です。

HBAバーテンダーズオフィシャルブック

HBAオフィシャルバーテンダーズブック〈2009新版〉

Amazon・大型書籍店で入手可能なバーテンダー向けの完全マニュアル。

ホテル勤務者などに人気の一冊です。

数百種類あるカクテルの基本的な作り方・シェイクやステアの基礎・氷の扱い方などが載っており、初心者〜上級者まで必携の一冊となっています。

これからバーを出店したいと考えているかたや、自宅で本格的なカクテルを作りたい人におすすめです。

読むカクテル百科

読むカクテル百科

日本人のカクテルマニアの名著。

カクテルの作り方や応用レシピはもちろんのこと、その歴史や由来についての詳細な解説がついています。

婚活パーティや取引先との交流会などで話題を増やしたいかた、バー好きでもっと知識を深めたい人にとっては、必携の一冊と言えるでしょう。

自宅カクテル派なら、バーボンとウイスキーの違いや、それぞれのレシピへの向き・不向きを押さえたい人にもおすすめ。

手に入りやすいマニュアルのひとつです。

まとめ

バーボンカクテルの魅力は、口あたりの良さ・呑みやすさにあります。

お酒好きの女性にさりげなく勧めると、喜ばれること間違いなし。

コミュニケーション命のパーティシーンなどで、カクテルの由来を語ったり・自分が好きなお酒について話を展開したりできるとなお良いでしょう。

最後に紹介した本にはより多くのレシピがあるので、知識を深めたいかたは是非どうぞ。

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