バーボン通なら一度は飲みたい!「パピーヴァンウィンクルファミリーリザーブ」!

バーボン

近年はブラウン・スピリッツの人気が世界中で上昇中。

中国のリッチな人々がウイスキーを投資対象にするなど、全体的にプレミアム化しています。

この流れはバーボンにもみられます。

ウイスキーよりはやや大衆的なイメージのあるバーボンですが、スペシャルなものには高い値段がつくのです。

スペシャルなバーボンとして知られるのが「パピーヴァンウィンクル」のバーボン。

特にファミリーリザーブは入手困難なバーボンとして知られています。

バーボンについてと「パピーヴァンウィンクル」について見てみたいと思います。



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バーボン人気は世界的に上昇中!

バーボンと言えばアメリカを代表するブラウン・スピリッツです。

ウイスキー業界全体の人気が高まったこともあって、世界中でバーボンを愛飲する人が増えています。

今やアメリカのバーボン業界は輸出額だけで年間10億ドル以上をたたきだしているそうです。

そんなバーボンの故郷であるケンタッキー州は州人口を上回る数のバーボン樽が熟成されているそう。

マイクロ蒸留所も次々と創設され、バーボン人気はまだまだ衰えそうにありません。



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バーボン=ケンタッキー州?

バーボンはアメリカ合衆国のみで作られるアメリカン・ウイスキー。

スコッチやアイリッシュとは少々異なる製法を持ち、まろやかな風味と味わいが特徴。

現在はアメリカの法律によって製法や原材料などには厳しい基準があります。

バーボンの特徴は、なんといっても「アメリカのウイスキー」であること。

アメリカ合衆国内でしか生産されません。

生産される大手バーボンのほとんどがケンタッキー州で作られているため、「ケンタッキー産でなければバーボンではない」という人もいますが、厳密にはそこまでの規定はありません。

ただケンタッキーはバーボンが生まれた土地であり、古くからの歴史を持つ蒸留所が集中しています。

ですから「バーボン=ケンタッキー」と考える人が多いのです。

バーボンの歴史とは…

バーボンの始まりは1789年と言われています。

アメリカ合衆国建国と同じ年ですね。

このため、バーボンはアメリカのナショナルスピリッツのように考える人もいます。

今や世界中の人に愛されているバーボンですが、ずっと順風満帆な時代を送ってきたわけではありません。

蒸留所のほとんどが製造中止に追い込まれ、バーボンの存続が難しくなった時代もあったのです。

悪名高い「禁酒法時代」

禁酒法時代と呼ばれるのは1920年から1933年までの13年間。

この時代には消費のためのアルコール製造、販売、輸送が全面的に禁止されました。

それまでは3000ほどもあった蒸留所はほとんど廃業に追い込まれ、以後復活することはありませんでした。

幾つかの蒸留所は政府から特別な許可を得て「医療用」としてアルコール生産を続けることはできましたが、ごくわずかです。

たった13年の間に優れた蒸留技術をもつ蒸留技師や蒸留所は姿を消してしまいました。

禁酒法が廃止された後も、なんとか生き残った蒸留所やブランドの3/4が大企業に吸収されてしまったのです。

2つの世界大戦が終わり、平和と繁栄の時代が訪れてもバーボンの人気は復活しませんでした。

もっと軽いビールやカナディアンウイスキーが人気となり、昔ながらのバーボンは古臭いイメージとして大衆には受けなかったのです。

例えば、1971年にはバーボンの売上は33パーセントも下落しました。

これに対し、スコッチは9パーセント上昇。

カナディアンウイスキーは49パーセントも上昇しているのです。

バーボンは「労働者の飲み物」という位置づけで、一般消費者の嗜好とはかけはなれたものと考えられていました。

バーボン人気の復活!

禁酒法は廃止されましたが、アメリカの州の中にはいまだに蒸留所を新設するのに厳しい規定を設けている州があります。

また、カンザス・ミシシッピー・テネシー州は未だにアルコールが許可されていない、いわゆる「ドライカウンティ」です。

しかし、バーボンやウイスキー人気の上昇にともなって規制を緩和する州も出てきています。

ニューヨーク、テキサス、ワシントン、オレゴン、コロラド。

これらの州では蒸留所の新規建設に関する規制が緩和され、マイクロ蒸留所が爆発的に増加しました。

こだわりを持つクラフトバーボンが作られるようになり、昔ながらのレシピのものや全く新しい風味を持つものなど、バラエティに富んだ個性的な味わいが楽しめるようになりました。

また、不安定な世界情勢にあって、保守に走る人も増加。

保守派の人にとってバーボンはまさに「アメリカを象徴するスピリッツ」なのです。

その歴史や製法が再び注目され、バーボンは年齢を問わず幅広い層に広まっています。

入手困難なバーボンと言えばこれ!「パピーヴァンウィンクルファミリーリザーブ」

バーボンは大衆酒というのはむかしの話。

現在では人気のものは高値で取引され、ほとんど入手することは不可能と言われます。

そんなスペシャルなバーボンの中でも有名なのが「パピーヴァンウィンクルファミリーリザーブ」です。

これは「Old Rip Van Winkle Distillery(オールドリップヴァンウィンクル)」社のフラッグシップバーボン。

現在は「バッファロートレース蒸留所」で作られています。

このバーボンがリリースされる際には酒屋に大行列が出来るそうです。

しかし少量生産のため、入手できる人はごくわずか。

ネットから購入しようとすると50ドルから250ドルの価格のものが700ドルから3000ドルまで跳ね上がっています。

それほど価格が上がっても、購入したいという人は後をたちません。

「パピーヴァンウィンクルファミリーリザーブ」は世界で最も優れたバーボンの一つと考えられており、カルト的な人気を誇っているのです。

「パピーヴァンウィンクル」とは…

バーボン名の「パピーヴァンウィンクル」とは、1910年に「Stitzel蒸留所」を始めた「ジュリアン・ヴァン・ウィンクル」のあだ名です。

Stitzel蒸留所は後に「ウェラー社」と合併し、禁酒法時代にも政府からの許可を得てアルコール製造を行っていた数少ない蒸留所となりました。

(その際Stitzel-Weller蒸留所と改名)ほとんどの蒸留所は禁酒法が施行されるとバーボン原酒を廃棄してしまいましたが、禁酒法時代も蒸留を行っていた「ジュリアン・ヴァン・ウィンクル」は十分なバーボン原酒を所有していたのです。

彼は禁酒法によって壊滅的な打撃を受けたバーボン業界を支え、その復活を助けました。

バーボンの歴史の中でも最重要人物の一人と考えられており、1965年に89際で亡くなるまで現役最高齢のマスターディスティラーでした。

彼の名前をとったバーボンは禁酒法時代をも生き抜いた本物の味わいを持つバーボンとして愛されているのです。

Pappy Van Winkle FAMILY RESERVE 23yearsold

Stitzel-Weller蒸留所の原酒在庫を使用して製造されたバーボンです。

世界最高級のバーボンと言われ、最も貴重なバーボンとして知られています。

ラベルには「Pappy」である「ジュリアン・ヴァン・ウィンクル」の写真が使用されています。

エイジング倉庫の心臓部の樽から慎重に選択された原酒をさらに3年間熟成。

まさしく唯一無二の味わいです。

氷や水なしのストレートで楽しむのがおすすめ。

  • カラー:深く赤味がかかった琥珀。
  • 香り:カラメル、オーク、リンゴ。
  • 味わい:なめらかで濃厚。

    スモーキーながらチョコレートのような甘さもある。

    心地よい後味が長く続く。

まとめ

プレミアムバーボンとして人気の高い「パピーヴァンウィンクルファミリーリザーブ」。

バーボン本来の味が楽しめるとして人気です。

しかし市場になかなか出回らないので、入手は極めて困難。

日本のネットでもほとんどが売り切れでした。

しかもお値段は1本30000円を越しています。

もしかしたらどこかのバーにそっと置いてあるかもしれませんので、このバーボンを見つけたら、是非トライしてみて下さいね。

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